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掻き混ぜ
「掻き混ぜ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掻き混ぜの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
椒と辛子を入れる。酢を入れる。そうしてから右の手で取上げたフォークの尖で匙の酢を
掻き混ぜる段になると、急に神経質な様子を見せた。狭い匙の中でフォークの尖はミシン....
「放生津物語」より 著者:田中貢太郎
いないことを云ってるだろうとは思ったが、源吉が如何にも真面目であるから、鍋の中を
掻き混ぜていた手を止めた。 「出て来たって、何が出て来たのか」 「お諏訪様だよ」....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
溶いた米利堅粉を加えてドロドロになった時火から卸《おろ》して直《す》ぐ玉子を一つ
掻き混ぜます。それからパンを両面焼いて小さくちぎってスープ皿へ盛ってその上へ今の....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
いて頸の料理が出来るし、喉《のど》を斫《き》って出した血も酒の中へ滴《た》らして
掻き混ぜておくと凝結《かたま》らないから色々の料理に使う。板の上へ血を滴らすと直....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
入れて今のバラバラに成《なっ》た身を両手で揉みながら落して五、六本の箸《はし》で
掻き混ぜていると湯煎《ゆせん》の空炒《からいり》になるから段々水気を蒸発して細い....