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「掻き集める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掻き集めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
継続した。 「もうよかろう」 「うんよかろう」 二人の蹲る気勢がした。屋根板を掻き集める音がした。 「だが」と若者の声がした。「俺は燧石を持っていないよ」 「....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
て帰国する」旨を大統領に報せるやら、輸送機を呼びよせるやら、俄に中国大陸|土産を掻き集めるやらで、こま鼠のようにきりきり舞いをしていたが、それでも一時間後には、....
女の一生」より 著者:森本薫
いとも思わないだろう。総子のことにしてもそうだ。お前は次から次へいろいろの話を、掻き集めるようにして持って来る。誰にでも出来ることじゃない。ないと思っていても、....
魔都」より 著者:久生十蘭
に集めた。この非合法の会合が定刻前に解散されるのを見越して、その前に逸早く会費を掻き集めるつもりだったのだが、天なる哉命なる哉、まるで悪党共の鼻を開かせるように....
おりき」より 著者:三好十郎
と見、やがて裏を返して見詰め、粛然として読む。……その間も百姓は、穂のままの麦を掻き集める仕事に余念も無い) 青年 ……(読み終って、静かな無表情な顔で頭を下げ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
人々十四、五人ぞろぞろ帰ってゆく。反町さん駆けつけ、山後支局長は、三人分の洋服を掻き集めるため、忙しそうにどこかへ出かけて行く。 ようやく、朝飯となる。旅館の....