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揉みくしゃ
「揉みくしゃ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
揉みくしゃの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
出でない限り立ちあがって争うなぞということは、自発的にはできるはずもなかったが、
揉みくしゃにでもしてしまわなければ鬱憤が晴れないように、ヒステリックに喰ってかか....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
っぽく薙いだ「崩れ」が、荒々しく刳ぐられて、岩石と一緒に押し流された細い白樺が、
揉みくしゃに折られて、枝が散乱している。 この石の崩れを登っていると、石がキラ....
「「迷いの末は」」より 著者:宮本百合子
て、波浪高い今日の社会における矛盾相剋の間で、意識的に体をしゃちこばらせつつ遂に
揉みくしゃとなった人間の姿である。 鴎外以来、日本の作家はそれぞれの歴史的な時....
「決闘」より 著者:神西清
た。はげしい熱が出て来た。横になったまま彼女は着物を脱いで、脱いだ着物を足の方へ
揉みくしゃにすると、毛布をかぶって丸くなった。水が欲しかったが、持って来てくれる....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
は、お前の印籠だろうね」 「へえ、さようでございます」 ひょろ松は、別な袂から
揉みくしゃになった赤い薬の包み紙を取りだし、 「ところで、こんなものがそこの屏風....