揉み上げ[語句情報] » 揉み上げ

「揉み上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

揉み上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
沢がかかった蝶なのです。勿論その時は格別気にもしないで、二羽とも高い夕日の空へ、揉み上げられるようになって見えなくなるのを、ちらりと頭の上に仰ぎながら、折よく通....
琴のそら音」より 著者:夏目漱石
らぞきりと切り落す。 「あんまり短かかあないか」 「近頃はみんなこのくらいです。揉み上げの長いのはにやけてておかしいもんです。――なあに、みんな神経さ。自分の心....
婦系図」より 著者:泉鏡花
妙の袖摺れに出そうとするのを、拙い! と目で留め、教頭は髯で制して、小鼻へ掛けて揉み上げ揉み上げ揉んだりける。 英吉は眼を※って、急いでその名刺と共に、両手を....
格さんと食慾」より 著者:芥川竜之介
肪を交えている。が、ちょっと裏返して見ると、鳥膚になった頬の皮はもじゃもじゃした揉み上げを残している。――と云う空想をしたこともあった。尤も実際口へ入れて見たら....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
い込みました。が、螺髪の大きい部分はそれがちょうどはまりますけれども、額際とか、揉み上げのようなところは金平糖が小さいので、それは別に頃合いの笊を注文して、頭へ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
っはあはあ、そりゃ困る。」と庄亮が両手で頭を引っ擁える。やあぁとその上で手先きを揉み上げる。 「や、Sさん、何処さん行かしたかと思っとった。此処来とらしたたい。....