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描写
「描写〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
描写の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
の小説の女主人公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはない。作者は女性の
描写になると、たいてい「彼女は美人ではない。しかし……」とか何とか断《ことわ》っ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
狂院《てんきょういん》で、絶命する事になるんだそうだ。ついてはその癲狂院の生活を
描写したいんだが、生憎《あいにく》初子さんはまだそう云う所へ行って見た事がない。....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
者自身の想像に描いて見るよりほかはない。何故と云えば、それらを活々《いきいき》と
描写する事は、単なる一学究たる自分にとって、到底不可能な事だからである。
が、....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
であるからしかたがないとしても、我々はさらに、現実|暴露《ばくろ》、無解決、平面
描写、劃一《かくいつ》線の態度等の言葉によって表わされた科学的、運命論的、静止的....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
世界の住民に関するいろいろな空想が流行したと見えて、そういうものが通俗的な各種の
描写の上に現われている。かの偉大な天文学者ウイリアム・ハーシェル(William....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
持ちまえの表現形式があまりにも具体的でありすぎるため、癩者の現実を直接かつ率直に
描写することは最初からまったく許されない運命にある。すなわち癩のあらわれとしての....
「画学校時代」より 著者:上村松園
りありませんでした。 応挙派のものに、たまには人物画はありましたが、しかし女性
描写の参考はすくなすぎました。 私は出来るだけ博物館や、神社お寺の秘蔵画をみて....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
社の同人は他にまた幾人か、すべておなじ装をしたのであった。 ただしこれは如実の
描写に過ぎない。ここに三画伯の扮装を記したのを視て、衒奇、表異、いささかたりとも....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
て来たような心もちがする。同じ病的な酷薄さに色づけられているような心もちがする。
描写は殆谷崎潤一郎氏の大幅な所を思わせる程達者だ。何でも平押しにぐいぐい押しつけ....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
した場合、必しも卓越した芸術家ではない。たとえば彼の作品中、絵画的効果を収むべき
描写は、屡、破綻を来しているようである。こう云う傾向の存する限り、微細な効果の享....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
トの性質上、内容とポジションがあまり密接な関係を持たない場合がある。 たとえば
描写的なカットなどにおいては往々にして美的要求だけがポジションを決定する場合があ....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
がどんな様子のものかまつたく知らない。したがつて作家としての私は投票場のシーンを
描写する能力がなく演出家としての私は投票場のシーンを演出する能力がない。そして、....
「「汐くみ」の画に就いて」より 著者:上村松園
、いわゆる新しい様式のものではございません。新しい様式でないどころか、極めて古い
描写のしかただと申されましょう。しかし私は常に考えて居りますことは、この古い様式....
「双語」より 著者:上村松園
、絵の調子がひどく違っているのがありますし、その頃のまったく他人で、又兵衛に似た
描写をした人もあるのかも知れません。それらが後世になって、みな又兵衛になってしま....
「縮図帖」より 著者:上村松園
絵の原図は、その縮図をひらいて見さえすればすぐに憶い出せる、頭のなかにはっきりと
描写し得る。これは苦労しているからである。 よく展覧会とか博物館などから複写の....