提灯持[語句情報] » 提灯持

「提灯持〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

提灯持の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
く、 勘「さア新吉、然《そ》う後《あと》へ退《さが》っては暗くって仕様がねえ、提灯持は先へ出なよ」 新「伯父さん/\」 勘「なぜ然う続けて呼ぶよ」 新「....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
』へ現れて来るって代物だ。酔っぱらって書けなかったいいわけじゃないが、あんな奴の提灯持記事を書くのは、おら真平でがんすよ。あはは」土門は一気にまくし立てると、「....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
やった。 御新造の手前ばかりでなく、人々もなんだか一種の不安を感じて来たので、提灯持ちの一人を先に立てて、足早にあるき出した。どこという目あても無いが、ともか....
間諜座事件」より 著者:海野十三
鳴る金棒の音、上手から花車が押し出してきたかのように、花魁道中が練り出してきた。提灯持ちが二人、金棒引が二人、続いて可愛らしい禿が……。 「呀ッ」 と大声で叫....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
佐藤平馬という奴は、内々神原五郎治四郎治の二人から鼻薬をかわれて下に使われる奴、提灯持の方の悪い仲間でございますから、斯く訳の分らんように云いましたのは、お竹に....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
茂「お由黙っていろ、強請だから」 玄「なに強請だ、愚老が強請なら貴公達は人殺の提灯持だ」 茂「やア、とんだ事をいう奴だ、何が人殺だ」 玄「聞きたくば云って....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
列なりに来て、万福寺や伏見屋に泊まっている隣の国の客もあったが、そういう人たちも提灯持参で招かれて来た。日ごろ出入りの大工も来、畳屋も来た。髪結いの直次も年をと....
正義と微笑」より 著者:太宰治
ちゃん」それから「色彩間苅豆」。 僕の初舞台だ。もっとも僕の役は、「助六」では提灯持ち、「坊ちゃん」では中学生、それだけだ。それなのに、その稽古の猛烈、繰り返....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
は売れ、俺等は売らぬ、と澄まして居た反対|側の人達も、流石に怒り出した。腰弁当、提灯持参、草鞋がけの運動がはじまった。村会に向って、墓地排斥の決議を促す申請書を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「それでも、無提灯で帰るのは景気が悪いですからね、景気をつけて参りましょうよ」提灯持ちは、火打道具をさぐっているものらしい。 「よせよせ、提灯で足許を見られる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さんが斬られた。 少将がその日の夕方、吉村右京、金輪勇という二人の家来をつれ、提灯持《ちょうちんもち》を先に立てて、御所を出でて猿ヶ辻のところまで来た。 御....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
敷を出て行きました。甲府から半里、駕籠にも乗物にも乗らずに来て、玄関には草履取と提灯持兼帯の男が一人待っているばかりでした。 躑躅《つつじ》ヶ崎《さき》の古城....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
藤さんを、見て貰い度いというからで」 半「やっぱり世話アしたので、時々|偸盗戒の提灯持をするね」 海「なんじゃ」 半「いけないよ、種が上って居るからいけないよ、....
河豚食わぬ非常識」より 著者:北大路魯山人
まさであるならば、わたしはあえてがたがたするひとびとにわざわざ笞打ってまでふぐの提灯持ちなんかしやしない。ふぐのうまさというものは実際絶対的のものだ。ふぐの代用....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
政七の眼前へ突き附けて居る奴は余程度胸の善さそうな奴で、後へ下って居る二人の奴は提灯持と見えまして、手に持った刀の先がブル/\震えて居りますから、此の度胸の据っ....