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「提議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

提議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
した後《のち》、ダアワの処置は悔恨《かいこん》の情のいかんに任《まか》せるという提議をした。勿論誰もダアワの鼻を削ぎ落してしまいたいと思うものはない。第一の夫の....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
私の提起した問題などはもとより念頭にあろうはずがない。その人たちにとっては、私の提議は半顧の価値もなかるべきはずのものだ。私はそれほどまでに真に純粋に芸術に没頭....
自叙伝」より 著者:大杉栄
涙を流して臥薪嘗胆を誓った。 僕はみんなに遼東半島還附の勅諭を暗誦するようにと提議した。そして僕は毎朝起きるとそれを声高く朗読することにきめていた。 虎公は....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ている会話の要点はこんなことなのである……真佐子が部屋をロココに装飾し更えようと提議するのに藤村女史は苦り切った間らしいものを置いて、 「四五年前にあなたがバロ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
規矩男さんは、なかなかしっかりしていらっしゃいますね」と云って、あまり早く問題を提議したような流暢でない気持がした。 夫人は息子のことを云われて、何故かぎょっ....
海底都市」より 著者:海野十三
なら、それでもいいということにして、僕はもっとくりかえし、この実験を続けることを提議《ていぎ》しますね」 「それはもちろんあたしも同感ですわ」 僕は急に目がま....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
も外聞も忘れて、大声で怒鳴りつつ部屋中を歩きまわった。 「そうだ、媾話だ。媾話を提議しろ。降服でもいいぞ、相手が承知をしないなら……。とにかく、ここで、発電所を....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
ことを人々に警告するために頸に鈴を付けているように、彼の頸にも鈴を付けさせようと提議されたが、夜などに突然その鈴の音が、自分たちの窓の下にでも聞こえたとしたら、....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
々厳重にしておけばいい。 秀才もこの「庭訓」には非常に感心してすぐに阿Q追放の提議を撤囘し、また鄒七嫂にも言い含めて、決してこのようなことを人に洩らしてくれる....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ハックスレー等とは、大いに趣きを異にしていた。 一八五八年にはアルバート親王の提議で、ヴィクトリア女王はロンドン郊外ハンプトンコートの離宮の近くで緑の野原の見....
決闘場」より 著者:岡本かの子
彼等から解放させようと目論だ。 ――さあ、決闘しなさい。 アイリスの決定的な提議にワルトンは一寸困ってしかめ面をしたが、直ぐにやっと笑って、ジョーンを振り向....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
趣味があったからだろう。晩年一部の好書家が※斎展覧会を催したらドウだろうと鴎外に提議したところが、鴎外は大賛成で、博物館の一部を貸してもイイという咄があった。鴎....
四十年前」より 著者:内田魯庵
を著わした。余り評判にもならなかったが、那翁三世が幕府の遣使栗本に兵力を貸そうと提議した顛末を夢物語風に書いたもので、文章は乾枯びていたが月並な翻訳伝記の『経世....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
決戦戦争へ徹底の頂点に在ったとも見るべき年にドイツ参謀本部は経済参謀本部の設立を提議している。無意識の中に持久戦争への予感が兆し始めておったのである。この事は人....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
燈火による検査法と石原検査法(場合によりスチルリング氏検査表)を使用すべきことが提議されました。またその翌年北米合衆国のジョンス・ホプキンス大学のクラークという....