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揚出し
「揚出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
揚出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
束の大時計より、大変な後れ方ですから、俥をおりると、早廻りに、すぐ池の端へ出て、
揚出しわきの、あの、どんどんの橋を渡って、正面に傘を突翳して来たんでしょう。ぶつ....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
妙味がある。――と、語られたことがあった。 わたくしの足はいつしか池を半周して
揚出しの横にかかっていた。父が世に在った頃、よく加福の師匠に案内されてこの
揚出し....
「熊手と提灯」より 著者:正岡子規
《ほおずき》提灯を掛けて居るのもある。どうも奇麗だ。何だか愉快でたまらん。車は「
揚出し」の前を過ぎて進んで往た。「雁鍋」も「達磨汁粉」も家は提灯に隠れて居る。瓦....