揚屋町[語句情報] »
揚屋町
「揚屋町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
揚屋町の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 颯爽として立ち上がると、例の宗十郎頭巾のままで、ただちに行き向ったところは
揚屋町の王岸楼でした。 「主水之介じゃ。丁字太夫にちと急用があるによって、このま....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
も、その寂しい旅情にしみじみと浸りたいために違いないのでした。 京町、江戸町、
揚屋町と、曲輪五丁町の隅から隅をぐるりと廻って、そうして久方ぶりに長割下水へ帰り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だ》り、 「島原の廓《くるわ》、今は衰へて、曲輪《くるわ》の土塀など傾き倒れ、
揚屋町《あげやまち》の外は、家も巷《ちまた》も甚だ汚なし。太夫の顔色、万事祇園に....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
が、向風に少々鼻下を赤うして、土手からたらたらと坂を下り、鉄漿溝というのについて
揚屋町の裏の田町の方へ、紺足袋に日和下駄、後の減ったる代物、一体なら此奴豪勢に発....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
うて、廓者《くるわもの》の住んでいる汚い長屋の立ちつづいた間から、江戸町一丁目と
揚屋町《あげやまち》との非常門を望み、また女郎屋の裏木戸ごとに引上げられた幾筋の....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
やす、貴方が御勘当になれば私はあなたをベロ/\甜めますよ、あなたが御勘当になれば
揚屋町の裏|辺の小粋な処へ世帯をお持たせ申して、私が仕送りをして御不自由はおさせ....