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「揚巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

揚巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
といって喧嘩を売る助六であった。「映らふ色やくれなゐの薄花桜」と歌われた三浦屋の揚巻《あげまき》も髭《ひげ》の意休《いきゅう》に対して「慮外ながら揚巻で御座んす....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、奉公人は故男爵の時よりも泣きける。 浪子の姑はこの通りの人なりき。 丸髷を揚巻にかえしそのおりなどは、まだ「お嬢様、おやすくお伴いたしましょう」と見当違い....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
。ここでは幸四郎の人相は大いに役に立った。紫の鉢巻したる助六だ。そこで弱ったのが揚巻太夫の静物福助だから一人ではしゃぐ助六を尻目にかけて、この不良青年を目殺して....
細木香以」より 著者:森鴎外
小半次、三太郎、島蔵の侍等が花道を出て、妓夫に案内せられて奥に入る。三十郎の遊女揚巻父押上村新兵衛が白酒売となって出る。侍等が出て白酒を飲んで価を償わずに花道へ....
好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
もありました。桃割もいいものだけれど、はわせに較べるとどこか味がない気がします。揚巻 日清戦争頃から明治三十年前後にかけて揚巻が流行りました。先年|鏑木清方さ....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
屋口から頭取座の方へ行くと、瀬川菊之丞《せがわきくのじょう》が、傾城《けいせい》揚巻《あげまき》の扮装《いでたち》で、頭取の横に腰を掛けて出を待っている。 五....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
た。 そのときの主なる役割は花川戸の助六(団十郎)、髭の意休(芝翫)、三浦屋の揚巻(福助)、白酒売新兵衛(権十郎)、朝顔千平(猿之助)、かんぺら門兵衛(八百蔵....