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揚心流
「揚心流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
揚心流の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
たものは長割下水のお殿様と言われた不審の宗十郎頭巾です。 「ほほう、あの若衆髷、
揚心流《ようしんりゅう》の小太刀を嗜《たしな》んでいると見えるな。お気の毒に、あ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、あっと思う間に轟然と打ち放しました。 「馬、馬鹿者ッ、何を致すかッ」 身には
揚心流小太刀の奥義《おうぎ》があっても、何しろ対手の武器は飛び道具でしたから、叫....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
が面倒にござりますゆえ、ちょっと眠らしてつかわしましょうか」 「そうのう、では、
揚心流小出しにせい」 「はッ。――ちと痛いかも知れぬが、暫くの間じゃ。お辛抱召さ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
《てんちゅう》うけいッ」 声もろともにダッと左右へ、槍先擬していた二人の小者を
揚心流息の根止めの拳当てで素早くのけぞらしておきながら、騒然と色めき立った周囲の....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ものである。中学で習った柔術は何流だったか覚えていない。が、大竹の柔術は確か天真
揚心流だった。僕は中学の仕合いへ出た時、相手の稽古着へ手をかけるが早いか、たちま....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ッ。並んでいっぷくせい」 右へ二人、左へ三人、行く手を塞いだ四五人に、あっさり
揚心流当て身の拳あてて片づけながら道を開いておくと、 「女つづけッ」 にったり....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
に上気させて、莞爾と美しく笑みを残すと、 「頼もう。頼もう。物申す」 大振袖に
揚心流小太刀の名手の恐るべき腕前をかくして、殊のほか白ばくれながら訪ないました。....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
…」 何ごとか期するところあるに違いない。左手を丹田に右手を上向きにつきあげた
揚心流水月当身の構え! ――素手で行こうというのです。しかも、ぐっと相手をにら....