揺り上げる[語句情報] »
揺り上げる
「揺り上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
揺り上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
に触れたとすれば、当然いつかは、狂気とも衝動ともなりそうな、妙に底からひたぶりに
揺り上げるようなものが溜ってきた。事実騎西一家は、最初滝人が背負ってきた、籠の中....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
て、ちょうどモデルでも観察するように眼を眇めて見ていた逸作は、こう言うと、身体を
揺り上げるようにして笑った。 雛妓は、逆らいもせず、にこりと媚びの笑いを逸作に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
他人事《ひとごと》では無《ね》え」 与八はホロホロと涙をこぼして、背の郁太郎を
揺り上げる。 十四 今日は島原の角屋で大懇親会。 それは新撰組と大阪の大相撲....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
れたものか、その扉は、押せども引けども開かないのである。 すると、突然艇全体を
揺り上げるような激動がおこって、みるみる「|鷹の城」は海底に沈みはじめた。 い....