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「揺籃時代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

揺籃時代の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
感覚と科学」より 著者:寺田寅彦
」を識別し、贋造紙幣を「発見」する。しかし、物の表面の「粗度」の物理的研究はまだ揺籃時代を過ぎない。これほどに有力な感官の分析総合能力が捨てて顧みられない一つの....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
般読者とが、そういうものの真価値を充分に認識しないのとで、この種の特殊文学はまだ揺籃時代を脱することができないようである。しかし自分の見るところでは文学のこの一....
工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
附属地震研究所の設立を見るに到った。爾来最後まで同所長事務取扱の職に留まってこの揺籃時代の研究所の進展に骨折っていた。昭和二年には帝国学士院会員となった。 昭....
日本の近代的探偵小説」より 著者:平林初之輔
点において、探偵小説家としてのデビューをとった作者のためにも、作者らの手によって揺籃時代を通過しつつある日本の探偵小説の前途のためにも、私は作家の自重をのぞんで....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
が、河東節には閉口したらしく、なるほど親類だけに二段聴きだ、アンナものは三味線の揺籃時代の産物だといって根っから感服しなかった。河東節の批評はほぼ同感であったが....