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損益
「損益〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
損益の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
話がだんだん大きくなって大仏が出来るとなると、私の責任が重くなる。興行物としての
損益はわかりませんが、もし損失があっては資本を出す考えでいる野見さんに迷惑が掛る....
「蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
も止まらぬのもたいした動力のちがいはないであろうし、それが違ったところで百貨店の
損益にも電力会社の経営にも格別重大な影響を及ぼす気づかいはないであろう。また運転....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。わざと鎌をかけて、口を開かないと非常な不利益な立場になる、損だぞ、と言っても、
損益が眼中にない。 ついに政略上、是非善悪不明のままに、あいつを農奴の張本に仕....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
の名を封書したものがあったが、これから推測してみると、彼は死の直前までは、骨牌の
損益を計算していたに相違ないと思われるのであった。 これだけをちょっと見ただけ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ととなるのは、明らかではないか。 第十九章 企業者について。企業の会計と
損益計算 要目 一八九、一九〇 消費者と生産者の間における社会的富の分配。狭義の....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
るがためなり。 けだし意味深遠なる著書は読者の縁もまた遠くして、発兌の売買上に
損益|相償《あいつぐの》うを得ず、これを流行近浅の雑書に比すれば、著作の心労は幾....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
と、話が段々大きくなって大仏が出来るとなると、私の責任が重くなる。興業物としての
損益は分りませんが、もし損失があっては資本を出す考えでいる野見さんに迷惑が掛かる....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
なわるる双方の得失を察して互いに加減乗除し、その実際に見《あら》われたるところの
損益を論ずることあらば、その誇るところのものはけっして誇るに足らざるものならん。....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
めを勤むるの責《せめ》に当たるは不利益なるが如くなれども、およそ人間世界において
損益苦楽は常に相《あい》伴《ともの》うの約束にして、俗にいわゆる丸儲《まるもう》....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
異なった形で言い現わされる。それらを並べてみると左の通りである。 (一)に因る、
損益するところ知るべきなり。其或周に継がんものは、百世といえども知るべきなり。(....
「三国志」より 著者:吉川英治
けません――と、あたかも父のごとき大愛と臣情を傾けて訓えているのであった。 斟酌
損益し、進んで忠言を尽すにいたりては、すなわち、攸之・※・允らの智を責め、以てそ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
郎、もしくは『今昔物語』のちゅうさんこうやのごとき例は、すこしでも動物学の知識を
損益するところはないわけである。しかも昔話にまでなって、このように弘く伝わってい....