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搖
「搖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
搖の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「捨吉」より 著者:三好十郎
つたろう まだ枯れつくさぬ 街路樹に 午前の陽が ヒョイとかげつて 枝がかすかに
搖れたのを 見た瞬間に フイとその氣になつて 汽車の切符を買つた 「あの方が ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ある。 これも序にお話したいと思いますが、中央アジアの発掘ということは世界に動
搖を与えた学術上の大事件であります。日本は東方に偏在しているのでそんなことには関....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
の表情の動きに注視していた。貴島はただ輕く驚いたような眼色をしただけで、なんの動
搖も示さない。 「そりや………」 「で、家の人が僕んとこへ來たんでね、あの晩のこ....
「帯広まで」より 著者:林芙美子
うな蒲団の匂いをかいだ。歪んだ雨戸の隙間から、時々雷光が射し込むと、軈て地の底を
搖すぶるようにして雷鳴が走って行く。伊代は枕の下に貯金の通帳を挟んで、蒲団の中に....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
がい不況時代のあとに来た満洲事変は、私達仲間の位置や境遇をも、箱の中のものをひと
搖りするように変動させた。ついで今度の事変はさらに大きな変動を彼等のうえに齎しつ....
「古事記」より 著者:太安万侶
》を得た」と仰せられて、頸《くび》に掛けておいでになつた玉の緒《お》をゆらゆらと
搖《ゆら》がして天照《あまて》らす大神にお授けになつて、「あなたは天をお治めなさ....