搗き立て[語句情報] »
搗き立て
「搗き立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
搗き立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
坊ン坊ンだ。女が皆同じに見えちゃ良い小説が書けっこありませんよ。石コロもあれば、
搗き立ての餅もあります」日頃の主人に似合わぬ冗談口だった。 その時、トンビを着....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
に覗かれ、それからテラコッタ型の完全な円筒形の頸のぼんの窪へ移る間に、むっくりと
搗き立ての餅のような和みを帯びた一堆の肉の美しい小山が見えた。 「この女は肉体上....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
てゆくので、遅いところへ来るのは夜更けにもなる。なにしろ大勢がわいわい云って餅を
搗き立てるのであるから、近所となりに取っては安眠妨害である。殊に釜の火を熾んに焚....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
物に入れてよこす。気取ったおかず婆さんからは、餡がお気に召すまいからと云って、唯
搗き立てをちぎったまゝで一重よこす。礼に往って見ると、奥は正月前らしく奇麗に掃か....