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携
「携〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
携の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
》いたりする中に勲章の箱なども飾ってある。校長は棺に一礼した後《のち》、左の手に
携《たずさ》えていた大奉書《おおぼうしょ》の弔辞《ちょうじ》を繰りひろげた。弔辞....
「河童」より 著者:芥川竜之介
るのです。もちろんどの河童も目金《めがね》をかけたり、巻煙草《まきたばこ》の箱を
携えたり、金入《かねい》れを持ったりはしているでしょう。しかし河童はカンガルウの....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
辺ははっきり存じません。男は、――いえ、太刀《たち》も帯びて居《お》れば、弓矢も
携《たずさ》えて居りました。殊に黒い塗《ぬ》り箙《えびら》へ、二十あまり征矢《そ....
「或る女」より 著者:有島武郎
ぶどう》やバナナを器用な経木《きょうぎ》の小籃《こかご》に盛ったり、美しい花束を
携えたりして、葉子の朝化粧《あさげしょう》がしまったかと思うころには木村が欠かさ....
「或る女」より 著者:有島武郎
葉子はもうたまらなかった。自分でてきぱきとそこいらを片づけて置いて、パラソルと手
携《てさ》げを取り上げるが否やその宿を出た。
往来に出るとその旅館の女中が四五....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
でも、父その人でなければ言われないような表現や言葉使いをした。父は私たちが芸術に
携わることは極端に嫌《きら》って、ことに軽文学は極端に排斥した。私たちは父の目を....
「星座」より 著者:有島武郎
ろうじて稿を了《おわ》るに近し。試験を終らば兄は帰省せん。もししからば幸いに稿を
携《たずさ》え去って、四宮霜嶺先生に示すの機会を求むるの労を惜しまざれ。先生にし....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
かつてなかった大戦争を継続しております。しかしこの戦争も結局は日支両国が本当に提
携するための悩みなのです。日本はおぼろ気ながら近衛声明以来それを認識しております....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
子にとりて何よりの娯楽は猪狩り兎狩り等の遊びでございました。何れも手に手に弓矢を
携え、馬に跨って、大へんな騒ぎで出掛けたものでございます。父は武人ではないのです....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
第六章 夫婦関係 問『夫婦の関係は、死後永遠につづくか？』 趣味と能力手を
携えて、向上の途を辿ることができる。少くともわれ等の境涯に見出さるる一対の男女は....
「初雪」より 著者:秋田滋
てルーアンまで行ったので、帰りがけに、小さな脚炉をひとつ買って来た。彼はそれを「
携帯用の煖房だ」などと云って笑っていた。良人はそれがあれば妻にこののち寒い思いは....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
家に宿して八日目の事なりき。桜時なり、三社の祭りなり、賑い言わん方なしといえば、
携え来りし着替を出し、独り夕方より観音へ参詣し、夜に入り蕎麦店へ入りて京味を試み....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
ーモアと警句とでないものはない。 渡欧に際し猿股のことばかり考えて居て絵具箱を
携帯する事を忘れて了ったと、私は神戸の埠頭に於て彼から直接聴いたのであるがそれは....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
するにあたっては原水爆反対、沖縄返還、軍事基地反対、憲法擁護などの運動と密接に提
携してすすめる。第四、わが党は労働組合、農民組合、青年婦人団体、各経済・文化・民....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
シーの友として迎えるのである、将来は世界のデモクラシーを擁護する立場において相提
携したい」と述べられた。これらは戦争を割切った人達である。 しかし一方には、戦....