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携帯
「携帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
携帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空中墳墓」より 著者:海野十三
一時間あまりかかって下りたところは、島根県のある赤禿げ山の顛きだった。彼は少量の
携帯食糧に飢を凌いだが、襲い来った山上の寒気に我慢が出来なかった。仕方なく落下傘....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
るとしても、おかしい。 軍隊ではないのかも知れない。 少尉は、背後に向って、
携帯用の懐中電灯を、斜め十字に振った。それは下士官を呼ぶ信号だった。 コトコト....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
もなく引きうけ、そしてとなりの家へゆくほどの気軽さででかけた。もちろんふたりは、
携帯無電機を背負って、ひつようなときに、すぐ本艇と連絡がとれるよう、用意をおこた....
「春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
してもカンジキの方が速いところは、ただちにはきかえるがいい。他の山でもカンジキは
携帯せねばならぬと思う。スキーが破損した時、負傷者のある時に必要である。スキーの....
「恐竜島」より 著者:海野十三
素足《すあし》でベットの靴をさぐって、はいた。 それから枕許《まくらもと》から
携帯電灯《けいたいでんとう》と水兵ナイフをとって、ナイフは、その紐《ひも》を首に....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
いた小さい手斧と、強い燭光の手提灯をもち、腰には長い綱をさげていた。そのほかに、
携帯用の強力な穴ほり道具を、三人が分解して肩にかついでいた。 せっかくはいりこ....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
「なあに、今のうちにこれでも喰っておけ。そうすれば元気になるだろう」 六条は、
携帯口糧をゴンドラの戸棚の中からひっぱりだして、キンチャコフにも分けてやった。戸....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
めにしていた奴です。あのとき此奴は、兄さんに苦められたのです。兄さんは護身用に、
携帯感電器をもっていらっしゃる。あの強烈な電気に相当参っているところへ、あの硝子....
「空襲警報」より 著者:海野十三
持物を忘れなかった。右肩には防毒面の入ったズックの鞄を、また左肩には乾電池で働く
携帯用のラジオ受信機を、しっかり身体につけて出た。 「うわーッ、あれあれ。爆弾だ....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
えに、読者は自己の欲する時に自己の欲する書物を各個に自由に選択することができる。
携帯に便にして価格の低きを最主とするがゆえに、外観を顧みざるも内容に至っては厳選....
「初雪」より 著者:秋田滋
てルーアンまで行ったので、帰りがけに、小さな脚炉をひとつ買って来た。彼はそれを「
携帯用の煖房だ」などと云って笑っていた。良人はそれがあれば妻にこののち寒い思いは....
「迷信解」より 著者:井上円了
く、神仏を信念するものが、信仰のあまり、神仏の名を書きたるものを家に奉置し、身に
携帯するはもとより非議すべきにあらざるも、これを所持すれば種々の病患、災害を免れ....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
ーモアと警句とでないものはない。 渡欧に際し猿股のことばかり考えて居て絵具箱を
携帯する事を忘れて了ったと、私は神戸の埠頭に於て彼から直接聴いたのであるがそれは....
「西航日録」より 著者:井上円了
生在世中所携の帽子、杖、手袋、懐中鏡等あり。いずれも質素のものにて、田舎の老爺の
携帯せるもののごとく見ゆ。大学内には八十歳前後の半身像ありと聞けども、校内を参観....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
のときを限りとし、そのほかは湯水のほかは供せず。ゆえに、乗客みな茶菓および茶器を
携帯しおれり。食事のときは一卓十八人に対し、ボーイ一人、その混雑もまた一興なり。....