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摂受
「摂受〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摂受の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「想片」より 著者:有島武郎
充実感を得ようとするならば、物的環境はこばみえざる内容となってその人の生命の中に
摂受されてこなければならぬ。その時その人にとって物的環境は単なる物ではなく、実に....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
私の要求を、お前が外界の標準によって、支離滅裂にすることなく、その全体をそのまま
摂受して、そこにお前の満足を見出す外にない。これだけの用意が出来上ったら、もう何....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
観心本尊鈔に「当ニ知ルベシ此ノ四菩薩、折伏ヲ現ズル時ハ賢王ト成ツテ愚王ヲ誠責シ、
摂受ヲ行ズル時ハ僧ト成ツテ正法ヲ弘持ス」とあります。この二回の出現は経文の示すと....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
世界です。折伏の世界です。抱いてくれる愛、それは慈悲の世界です。享受の世界です。
摂受の世界です。 父はうち母は抱きて悲しめばかわる心と子やおもうらん で、父は....
「死者の書」より 著者:折口信夫
ると、※鼠が飛び歩くと言うので、一騒ぎした位である。 横佩家の郎女が、称讃浄土仏
摂受経を写しはじめたのも、其頃からであった。父の心づくしの贈り物の中で、一番、姫....
「地上」より 著者:島田清次郎
つる/\した、――素質が恵まれていず、その数奇な生涯の一切の苦患から何一つも吸収
摂受していないだけに、老いもせずに、丈夫な馬のようによく働いた)、瓦斯の火を濫費....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
分自身混乱せぬよう、自分に言い聞かせるような気持ちでする訣である。 称讃浄土仏|
摂受経を、姫が読んで居たとしたのは、後に出て来る当麻曼陀羅の説明に役立てようと言....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
より、場合により、事情により決定されるものであります。 この賞める方を仏教では
摂受門と言って、養い育てる方法です。例えば朝寝坊の青年に向っても、無暗と朝寝を叱....