摂関[語句情報] » 摂関

「摂関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

摂関の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
は、単なる哲学としての哲学を、包摂して了うことによって之を無に帰せしめる。この包摂関係を見れば、吾々の主張が理論的に如何に寛大でなくて蚕食的であるかが判るだろう....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の一切の論理学を主語の論理と見做すのであるが、こうした述語の論理は判断に於ける包摂関係に立脚しているのであって、この包摂関係なるものは全く直接的な連関のことで、....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
府に有力な武人の助けを借りるのだ。彼ら公卿は表面武人に雌服し、殊に将軍に対しては摂関家以上の敬意を払うことを否まなかった。さすがに太政大臣という官をば容易に将軍....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の正しい法則をどこに求めるかということになると大そうグアイがわるかったのである。摂関政治、院政、武家政治時代、というものは、なべて選定相続だ。南朝自体が嫡流では....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
・九条の二家が分れ、さらに五摂家に分れて今日に血を引いたが、高松殿腹の長家の筋は摂関大臣に登る家柄にはなれないで、普通には大中|納言に止まる家柄であった。父|俊....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、その狩り出しに応じる義務があったからである。 いや、もっと重要な任としては、摂関家の荘園からあがる収穫物を運上したり、余った物は、これを都市で交換するとか、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
つい見てしまった。若い茂時はただ、赤くなっている。 「わが娘を皇后に入れ、一門、摂関家と位階を競うた平相国であろうがの。――高時には、毛頭、さしたる野望はない」....
私本太平記」より 著者:吉川英治
」 率直に、申し入れた。 が、二条家では当然、婉曲にことわった。 いわゆる摂関家につらなる名門だ。そこの深窓の姫はいつの世でも女御入内の候補者であり、時を....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
によって皇位の永久性が確立して来たために生じたものである。 それと共に、皇室は摂関の家に権威のある時代には摂関の政治の形態に順応し、幕府の存立した時代にはその....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
いて不変であったのである。政治の実際にあらわれたところについて見ても、権臣政治・摂関政治・院宣政治・幕府政治と、その形態は昔から幾度も変って来たにかかわらず、国....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
て、累代多くの家人を有し、立派に武士の統領たるの家を為しているものでも、一方では摂関家の如き、自分よりも一層有力なる者の家人となって、自らその爪牙に任じたもので....