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摘み物
「摘み物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摘み物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
待合から口がかかり、車で行ってみると、大川の見える二階座敷で、春次と伊沢がほんの
摘み物くらいで呑んでいた。水のうえには荷物船やぽっぽ蒸汽が忙しそうに往来し、そこ....
「男ぎらい」より 著者:豊島与志雄
はみんな下の喫茶だけです。けれど、喫茶のお客の中にもちょっと区別があって、お酒に
摘み物ぐらいは出すこともあります。このお酒について、殊に洋酒について、井上さんは....
「紫の壜」より 著者:豊島与志雄
みを拵えている。それだけが特長で、店内は、スタンドの前に椅子を並べ、ちょっとした
摘み物にありふれた酒類ばかり。場馴れのした弓子の挙措が、水際立って目につくような....
「祭りの夜」より 著者:豊島与志雄
お留さんでも来たと見え、枕頭に大きなお盆が置いてあった。銚子が二本にちょっとした
摘み物が添えてある。私は眉根に皺を寄せたが、それでも酒に手をつけた。 親切、親....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
か、うっとりしてるのか、どちらとも分らない様子だった。陳さんが、コニャックの瓶に
摘み物を添えて持って来た。 「特別のサーヴィス……旅の疲れがなおりますよ。」 「....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
だけの買物についてくる二朱金の剰銭は莫大である。 五 爺さんは、酒と
摘み物を買ってきた。すると有村は、 『おっさん度々ですまんが――実は拙者はけさ風....