摘録[語句情報] »
摘録
「摘録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摘録の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ェズ(同前)
田郷真斎。一時三十分までは、召使二人とともに過去の葬儀記録中より
摘録をなしいたるも、訊問後は自室にて臥床す。
久我鎮子。訊問後は図書室より出で....
「貧を記す」より 著者:堺利彦
求む。材なし。やむことをえずしてここにわが貧を記す。もとより日記の文をそのままに
摘録せるなり。我と共に貧なる者は世に貧同人のあることを知れ。富貴なる者は単にわが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るように、要所要所へ線を引いておいて、それを座右に積み重ね、今やその要所を改めて
摘録《てきろく》し、翻訳してノートにとどめている。 さてまた、一冊をとりひろげ....
「全体主義」より 著者:国枝史郎
る不満は解消されるであろう。 全体主義理論家のシュパンの説を、ほんの一部、左に
摘録してみる。 「何物も独立自存してはいない。又、独立自存することは出来ない。一....
「上野」より 著者:永井荷風
細説したものが割合に少いので、わたくしは其長文なるを厭わず饒歌余譚の一節をここに
摘録する事とした。徒に拙稿の紙数を増して売文の銭を貪らんがためではない。わたくし....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
択《えら》んだところに作者の用意と苦心とが窺われる。わたくしはここに最終の一節を
摘録しよう。 小万《こまん》は涙ながら写真と遺書《かきおき》とを持ったまま、同....
「国会図書館の窓から」より 著者:中井正一
議の図書館も支部図書館となることで、全学術文献は雑誌所載の内容を、小さくまとめて
摘録して、間断なく報告する任務が、来年度から私たちの課題となってきたのである。国....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
てを記すことは能《な》し得ぬところであるが、各島々に渉り特に変態と思うものだけを
摘録する。 沖縄諸島で古く屍体を林野に投棄したことは、内地のそれと全く同じであ....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
いう希望を寄せられた。これまた実に余輩の欲するところである。すなわち左にその要を
摘録して、いささか蛇足を付加したいと思う。 私がここに特殊部落というのは、近ご....