摩尼[語句情報] »
摩尼
「摩尼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摩尼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いたしますわ」
(註)(一)アルビ教徒――南フランス、アルビに起りし新宗教、
摩尼教の影響をうけて、新約聖書のすべてを否定したるによって、法王インノセント三世....
「易の占いして金取り出したること」より 著者:南方熊楠
蔵すること堅からしめ、王に知らしむることなかれ、と。女《むすめ》、父の勅を受け、
摩尼《まに》珠および諸珍宝を持って、これを糞穢に蔵す。室家大小とも、みなまた知ら....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
るを知らず、召して深宮に入れその妙技に感じ寵愛自分の子のごとし。時に梵施王の后|
摩尼珠《まにしゅ》を失い、我が所は王と長摩納のほか入る者なきにこの珠をなくしたは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょうしんごん》の唱えのみが朗々として外に響きます。 ※阿謨迦毘盧遮那摩訶菩怛羅
摩尼鉢曇摩忸婆羅波羅波利多耶※《おんあもきゃびろしゃのまかぼだらまにはんどまじん....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
ジュール(一切経)をはじめ、六朝唐代の石摺の経本(唐拓)、※経(拝火教の経典)、
摩尼教の教本、景教(ネストリアンというキリスト教の一派)の経本、ザラツシトラ教の....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
村人の楽しみは何かというとやはり夜分歌を謡い踊を踊る位のもので、その外には折々|
摩尼講まあ日本で言えば念仏講とか観音講とかいうようなものでありまして、その
摩尼講....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
を行わず。早朝よりフィリピン群島を望見して進航す。 晴波涼月汽声閑、船向何処影、
摩尼拉海呂宋山。 (はれやかな波と涼しげな月、汽笛の音ものどかに、船は南方の星の....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ていたとやら。 光悦は、そこでふと、声をのんで、 「この辺り、あの食堂といい、
摩尼院と申し、皆そうした御遺跡でないものはございません。この上にある、院のお墓と....