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摩擦音
「摩擦音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摩擦音の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蝱の囁き」より 著者:蘭郁二郎
落ち窪んだように寝、蒼白な額にはベットリと寝汗をかいて、荒い息吹が胸の中で激しい
摩擦音をたてていた。 若い看護婦が一人、どうしたらいいだろう、というように、濡....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
駄天氷河があるけれど、これはおそらく、その速度の十倍以上であろう。囂々とひびいて
摩擦音を轟かせ、地獄の大釜がたぎるような氷擦の熱霧をあげながら、日速四百十九メー....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ンコ屋へ行く。 暑いので、押しあうほどには混んでいない。 はじけかえる金属の
摩擦音と、気ぜわしいベルの音。うだるような暑気に耐えながら、玉受けの穴から機械的....