摩耶夫人[語句情報] »
摩耶夫人
「摩耶夫人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摩耶夫人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「産屋物語」より 著者:与謝野晶子
分は世界の男の何人もよう仕遂げない大手柄をした。女という者の役目を見事に果した。
摩耶夫人もマリヤもこうして釈迦や基督を生み給うたのである、という気持になって、上....
「古狢」より 著者:泉鏡花
の娘も、町の三辻の処で見返った。春|闌に、番町の桜は、静である。 家へ帰って、
摩耶夫人の影像――これだと速に説教が出来る、先刻の、花御堂の、あかちゃんの御母ぎ....
「雪霊記事」より 著者:泉鏡花
っています――六本指なぞと、気もない事です。確に見ました。しかもその雪なす指は、
摩耶夫人が召す白い細い花の手袋のように、正に五弁で、それが九死一生だった私の額に....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
あ、まだお娘御のように見えた、若い母さんに手を曳かれてお参りなさった、――あの、
摩耶夫人の御寺へかの。」 なき、その母に手を曳かれて、小さな身体は、春秋の蝶々....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
のことだといってみれば、何のことはない、大倭文庫の、御台様さね。つまり苦労のない
摩耶夫人様だから、大方|洒落に、ちょいと雪山のという処をやって、御覧遊ばすのであ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
させて拝むがいいとあった。王は歓喜して、工巧師を派遣した。それが天竺国|※利天で
摩耶夫人に恩を報ぜられた例がございます、と奏上した。そこで釈迦像にきまった。本朝....