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摸倣
「摸倣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摸倣の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
論として、目下問題とされている家族制度、家庭生活改善の理想を徒に外国の風習などに
摸倣せず、日本は日本民族独特の見地から、識見を以て発足すべきであると云う主旨には....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
う小説を書いた。坪内逍遙が「当世書生気質」を発表した頃で、それに刺戟され、それを
摸倣して書いた小説であり、当時流行の夜会や、アメリカ人や洋装をした紳士令嬢などが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ィンクスです。
だが、古代|埃及《エジプト》の遺作に暗示を得たのでもなければ、
摸倣したのでもなく、或いはまた直接間接に、その材料を取入れたわけでもなんでもあり....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
としつつあるので、その悪戯は極めて巧妙、その行動は甚だ敏活、巧みにわれ等の事業を
摸倣し、ひたすら迷える者の歓心を買うべくつとめるから、其伝播力、感染力は驚くべく....
「魔都」より 著者:久生十蘭
くさとその奥へ入って行ってしまった。
酒場は大体において外国のナイト・クラブを
摸倣したものらしく、隔席などは置かずに、中央の踊り場の周りに約十五ほどの丸テーブ....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
種の技工として、意識せられ、当人の屡同一手法に安住することは勿論、追随者によって
摸倣せられるのである。島木赤彦が苦しんで引き出した内律、そうして更に其に伴って出....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
り苦まされて文学即文章の誤った考を吹込まれていた。当時の文章教育というのは古文の
摸倣であって、山陽が項羽本紀を数百遍反覆して一章一句を尽く暗記したというような教....
「半七捕物帳の思い出」より 著者:岡本綺堂
面白かろうと思ったのです。もう一つには、現代の探偵物語をかくと、どうしても西洋の
摸倣に陥り易い虞れがあるので、いっそ純江戸式に書いたらば一種の変った味のものが出....
「日本民芸館について」より 著者:柳宗悦
剰な讃辞を受けて来たかに驚かされます。ですから民藝館の材料は斬新なのです。私達は
摸倣して集めはしませんでした。有名なものだからとて誤魔化されはしませんでした。今....
「南画を描く話」より 著者:中谷宇吉郎
》めるが、絵が巧く出来たのだから、まあ我慢することにしよう。こういう時に、創意は
摸倣《もほう》の集積なりという言葉は、ちょっと便利である。 こうして名画が出来....