撃砕[語句情報] » 撃砕

「撃砕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

撃砕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻影の盾」より 著者:夏目漱石
目に敲いた音が、物静かな夜を四方に破ったとき、偶像の如きウィリアムは氷盤を空裏に撃砕する如く一時に吾に返った。紙片を急に懐《ふところ》へかくす。敲く音は益|逼《....
余興」より 著者:森鴎外
音吐を以て演出せられて、処女のように純潔無垢な将軍の空想を刺戟して、将軍に睡壺を撃砕する底の感激を起さしめたのである。畑はこの時から浪花節の愛好者となり浪花節語....
三国志」より 著者:吉川英治
ただ一つ、彼の腑に落ちなかったことは、曹仁という戦巧者な大将の画策をことごとく撃砕して、鮮やかにその裏をかいた敵の手並のいつにも似ない戦略ぶりにあった。 「こ....
三国志」より 著者:吉川英治
うだ。予はふたたび迷わん。――魯粛魯粛」 「はっ」 「即時、兵馬の準備だ。曹操を撃砕するのだ。諸員に出動を触れ知らせい」 魯粛は、駈け走った。 孔明に向って....
三国志」より 著者:吉川英治
祁山のうしろに兵を伏せ、蜀の夜襲をひき入れて、その虚にわが本陣を急突して、一挙に撃砕せんものと、今や鳴りをひそめているにちがいない。――で、わざとご辺たちを彼の....