»
撥ねる
「撥ねる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
撥ねるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
に庇って立った教授が、見ると、繻子の黒足袋の鼻緒ずれに破れた奴を、ばたばたと空に
撥ねる、治兵衛坊主を真俯向けに、押伏せて、お光が赤蕪のような膝をはだけて、のしか....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
息も、がら空きの倉庫の扉の時々忘れたようにばたばたするのも、いや、煖炉の中で火の
撥ねる音も、一としてスクルージの胸に落ちて涙ぐませるような影響を与えないものはな....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
直そうとする間一髪、物をも言わず齧りついた鉄火の勘次、游《およ》ぐ体を取って腰で
撥ねるのは関口流の岩石落《がんせきおと》しだ。卍の富五郎そこへ長くなってしまった....
「罌粟の中」より 著者:横光利一
サッと裂け開いた中へ流れ込むと、時を移さず急調子に鳴りひびいたバンドに合せ、踊り
撥ねる小鹿の群れのような新鮮な姿態で踊りつづけた。みな揃いの空色に、黄色な肋骨を....