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撫で
「撫で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
撫での前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
りょばつう》は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎《まばら》な髭《ひげ》を
撫でて、こう云った。彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた燈火《....
「鼻」より 著者:芥川竜之介
色もない。それから一晩寝てあくる日早く眼がさめると内供はまず、第一に、自分の鼻を
撫でて見た。鼻は依然として短い。内供はそこで、幾年にもなく、法華経《ほけきょう》....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
てしまいました。
髪長彦は好《い》い事を聞いたと思いましたから、早速白犬の頭を
撫でて、
「嗅《か》げ。嗅げ。御姫様たちの御行方を嗅ぎ出せ。」と云いました。
....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
確か八十を越していたように覚えていますが。」
呂翁《ろおう》は、得意らしく髭を
撫でた。
「では、寵辱《ちょうじょく》の道も窮達《きゅうたつ》の運も、一通りは味....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
にまみれて、人気のない川のふちに横《よこた》わりながら、川楊《かわやなぎ》の葉が
撫でている、高い蒼空《あおぞら》を見上げた覚えがある。その空は、彼が今まで見たど....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ずフロックを着た中年の紳士が現れて、額《ひたい》に垂れかかる髪をかき上げながら、
撫でるように柔《やさ》しくシュウマンを唱《うた》った。それは Ich Kann'....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
事をしました。(王の胸にすがりながら、子供のように泣き始める) 王 (王女の髪を
撫でながら)有難う。よくそう云ってくれました。わたしも悪魔ではありません。悪魔も....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
かもそれは私の場合に於ては凡て失敗に終った。そういう試みは一時的に多少私の不安を
撫でさすってくれたとしても、更に深い不安に導く媒になるに過ぎなかった。私はかかる....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
いた。入学試験はどうしたいと尋いて見たら、「ええ、まあ。」と云いながら、坊主頭を
撫でて、にやにやしている。それから暇つぶしに清を相手にして、五目ならべをしたら、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
私は心から嬉しく、しきりに自分にまつわり附く愛馬の鼻を、いつまでもいつまでも軽く
撫でてやりました。その時の若月のうれしげな面持……私は覚えず泪ぐんで了ったのでご....
「墓」より 著者:秋田滋
と、厭なにおい、腐敗したものが発散する悪気がむうッとあがって来て、わたくしの顔を
撫でました。ああ、彼女の床には菖蒲の香りが馥郁と漂っていたのでありますが――。し....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
、もう髪は真ッ白になっている。おお、金色の髪の毛が縮れている若々しい額、やさしく
撫でる手、物云う眼、皷動する心臓、唇を約束する微笑、抱愛を約束する唇!――そして....
「初雪」より 著者:秋田滋
だった。彼女は毎晩、母親のように、優しく犬の世話をした。暇さえあれば、二匹の犬を
撫でてやった。そして、良人にたいしては、使おうなどとは思ってもみなかったような、....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
事なりと、古人の作中、得意の詩や歌を誦するともなく謡うともなくうめきながら欄干を
撫でつつ歩むともなく彳むともなく立戻おり居るに、往来の人はいぶかしみ、しばしば見....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
云う可愛がり方。そして、車大工とその女房は、交わるがわるその一粒種を手にとって、
撫でたり擦ったりしていた。 その子供が五つになった時のことである。旅まわりの軽....