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播州
「播州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
播州の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天守物語」より 著者:泉鏡花
時 不詳。ただし封建時代――晩秋。日没前より深更にいたる。 所
播州姫路。白鷺城の天守、第五重。 登場人物 天守夫人、富姫。(打見は二十七八)岩....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
島熊次郎。二万千百石松平左衛門尉。十五万石久松|隠岐守。一万石一柳|銓之丞。――
播州小野の城主である。六万石石川主殿頭。四万八千石青山|大膳亮。一万二十一石遠山....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
ゃ肩書もござんすが、この肩書の塩田というのが、そもそもヤクザの証拠でね、私の国は
播州赤穂、塩田事業の多い所で、私の家もお多分に洩れず、山屋といって塩造、土地でも....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
理にもさせられた時とは対踵的に、自分からすすんでしたものだった。四谷怪談のお岩・
播州皿屋敷の侍女お菊・「恋闇鵜飼燎」などの怪談物で、菊五郎のした女形を可なり克明....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
る。日迎え日送りと言うのは、多く彼岸の中日、朝は東へ、夕方は西へ向いて行く。今も
播州に行われている風が、その一つである。而も其間に朝昼夕と三度まで、米を供えて日....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
て、どうやら妊娠と心づき、目立たぬ間にと御暇を賜わった。そこで鶴江殿は産れ故郷の
播州姫路に立帰り、そのまま縁付いたのが本多家の御家来小笠原|兵右衛門。この人は余....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ったものの、飢えと疲れで三人は死んでしもうた。残る二人はそこらをさまようて、この
播州へ入り込んで領主の赤松に捕えられた。赤松も法師じゃで、頼りない南蛮人をむごう....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
に、小坂部のことをいろいろ調べてみたが、どうも確かなことが判らない。伝説の方でも
播州姫路の小坂部といえば誰も知っている。芝居の方でも小坂部といえば、尾上家に取っ....
「迷信解」より 著者:井上円了
たる新発明のマジナイである。御札、御守りにもこれに類する滑稽が多い。その一例は、
播州明石町に人丸神社ありて、火よけと安産との守り札を出だすとのことじゃが、この二....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
天保五、午年の四月十二日に
播州無宿の吉五郎が江戸の町方の手に捕われて、伝馬町の牢屋へ送られた。かれは通称を....
「お米の話」より 著者:北大路魯山人
近頃は以前のように、やれ
播州の米がうまいとか、越後米にかぎるとかいうような話はあまり聞かない。ただ米であ....
「日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
ます。濃口醤油ではどうもよい料理ができないのです。薄口というのがあります。これは
播州竜野でできるのですが、関西では昔から使われています。東京にはこれまでありませ....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
り入った。 そういう状態で彼は友に招かれたり、また伴れに誘われたりして備後から
播州の寺々を漁り歩いた。彼は体力が強いので、疲れた伴れの三人分の荷物を一人で引受....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
欲が、私の力になった。――話をさらに二十年ほど戻して、私のふるさとの村へ返そう。
播州平野に流れる揖保川は鮎の産地として名高い。私はその揖保川の堤から二、三町ばか....
「すき焼きと鴨料理――洋食雑感――」より 著者:北大路魯山人
でちょうどうまい具合に処理してあった。 これでよし。私はポケットに用意していた
播州竜野の薄口醤油と粉わさびを取り出し、コップの水でわさびを溶き、卓上の酢でねっ....