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「播磨灘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

播磨灘の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
蔵も歩いた。――黙々と、遅々と、秋の霜を、片輪の虫が歩むように。 「ご覧なさい、播磨灘の方が、ほんのり夜が白みかけました」 「ここは何処」 「中山峠。……もう頂....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のは、そのせいじゃよ」 立ちくたびれて、砂に坐る者もある。白い夕星が、いつか、播磨灘の空をつつんでいた。 「ア! 見えた」 「見えたか」 「――あの帆影らしい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、 「行け」 と、命じた。 六挺の櫓は、ただちに櫓声を揃えて波を切った。――播磨灘を西南へ、潮流にも乗せて、その舟影は、みるまに海光のうちへうすれて行った。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の吉報を披露しておこう。またそちはただちに港の船をひきつれて、御使の迎えに行け。播磨灘の沖あいまで」 と、言いのこして去った。 やがてしばらくすると、彼方の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なやまされましたが、敵とて、おなじことだったでしょう。……わけて尊氏の海上勢は、播磨灘の風浪にさえぎられ、しょせん、室ノ津は立ちえなかったにちがいない。……とす....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
無限に流れて行く。 死に場所へ。 死に場所へと。 だが、その前には、やがて播磨灘の闇をひらいて、大きくさし昇る太陽の祝福が燦としてあった。 死に場所へ。....
黒田如水」より 著者:吉川英治
また重要な一策を献言した。 「先頃からお味方は、三木城に通じる東西の二道を初め、播磨灘の沿岸から三木に入る街道をも封鎖して、敵の糧道を断っておりますが、今日、つ....