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撮れる
「撮れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
撮れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅」より 著者:海野十三
下ろすように撮ってあった。一体どこから撮ったものだろう。撮るといって、どこからも
撮れるようなものはないのに……) と、彼はいぶかしげに、頭の上を見上げた。そこ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
氏を交ぜて写真を撮った。撮られて仕舞てから氏は、近頃の自分がいかに写真面に陰惨に
撮れる例が多いかということを非常に気にし出した。で、もし麻川氏が陰惨にとれて居た....
「旅愁」より 著者:横光利一
のほども察しられて訊ねた。
「それや参観人の通れるところだけなら、三フラン出せば
撮れるんだ。それでも大部分は禁止区だから困ったのだよ。門番の婆さんに、このお寺は....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
写真機を取付けてみたんです。ちょっと貴女を材料に使ってみましたが、なかなかうまく
撮れる。一分間に六十枚まで撮れます。一つのレンズは、正面にあって、あの厚い辞書の....
「雷」より 著者:海野十三
雷にやられるとも限らない。それで一方が壊されても、他の方が助かって、目的の活動が
撮れるようにというわけです」 「なるほど。……して、その活動は誰が撮るのですか」....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
こに要求しなかった。 けれども、この細くなって西北の方に消えている川が、写真に
撮れるだろうかどうかなどと思っていると、下手の方から自転車でのぼって来た二人の村....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
から運動している臓腑を写す事が出来ぬ。もしこの早撮りが成効すれば体中の活動写真が
撮れる事になるのである。しかるに近頃ローゼンタールは特別な感応コイルを発明し、こ....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
いかなと思われるフシがあります。なにしろ非常に賣れるらしいんですよ。當分良い物が
撮れると言うので、奴さんホクホクしていました。それに、自分が寫すだけで無く、終戰....
「線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
時ではなかなか容易な業ではなかった。到頭夏休み中かかって微かな火花の痕跡の写真が
撮れるというところで満足するより仕方なかった。それでも「何も写らないという間が一....