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擠
「擠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
擠の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:菊池寛
自分の生活のいろいろな相を、心の中に思い出してみた。都におけるいろいろな暗闘、陥
擠、戦争、権勢の争奪、それからくる嫉妬、反感、憎悪。そういう感情の動くままに、狂....
「李陵」より 著者:中島敦
殊な技能を要するものだったために、官界につきものの朋党比周《ほうとうひしゅう》の
擠陥讒誣《せいかんざんぶ》による地位(あるいは生命)の不安定からも免れることがで....
「姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
た一種特別の親友という関係に近いであろう。親友の間には威圧も、屈従も、僻みも、排
擠もない。そして世には思想の合った親友も相反した親友もあり得る。また快濶な競争の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れが、実は、今のお銀様のゆゆしき不思議な存在でたまらなくなりました。 嫉妬、排
擠《はいせい》、呪詛《じゅそ》、抗争は、いずれ相手があっての仕事である。 強か....
「源氏物語」より 著者:紫式部
も策動のしようがなかった。宮のお気持ちをそれとなく観察してみても、自分の運命の陥
擠《かんせい》であるものはこの恋である、源氏を忘れないことは自分を滅ぼす道である....
「源氏物語」より 著者:紫式部
安があるのかもしれない。僧というものは俗を離れた世界に住みながら嫉妬《しっと》排
擠《はいせい》が多くてうるさいものだそうであるからと思召して、 「私は子供の時か....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
、浄土、禅等と、八宗、九宗に分裂して各々自宗を最勝でありと自賛して、互いに相|排
擠していた。新しく、とらわれずに真理を求めようとする年少の求道者日蓮にとってはそ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
士で互に他の悪口を言って、何故あんなものを膝下によせつけるのかという風にそれを排
擠することがあるとしても、またそういう人間が自分から遠ざかろうとしても、居士は仮....