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「擢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

擢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
ていなかった。その上、最近になって、左院副議長江藤新平の知遇を得て、司法少輔に抜せられる内約があったし、そうなれば、新日本の民法刑法などの改革に、一働きしたい....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
れから幾十年の後に、この人々はふたたび孔雀丸に乗った。老いたるかれらはみずから艫を把らなかったが、旧主君の前にあると同一の態度を以って謹んで歌った。かれらの眼....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
て、やっつけて見たくなるような男であったに違いない。 信長は、人を褒賞したり抜したりする点で、決して物吝しみする男ではないが、しかしそのあまりに率直な自信の....
少年時代」より 著者:幸田露伴
なれざるためであって、程なく出来るようになって来た。で、此頃はまだ頻りに学校で抜ということが流行って、少し他の生徒より出来がよければ抜してずんずん進級せしめ....
運命」より 著者:幸田露伴
鉉と盛庸|等と勢に乗じて之を追い、遂に徳州を回復し、官軍|大に振う。鉉|是に於てでられて兵部尚書となり、盛庸は歴城侯となりたり。 盛庸は初め耿炳文に従い、次....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
長以下が予期しなかったような怪事が待ちうけているともしらず、一号艇はひさしぶりにをそろえて洋上を勇しく漕ぎだしたのであった。 いたましき遺書 二号艇は....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、妙である。(おん箸入)の内容が馬の骨なら、言い得て特に妙である。が、当時梨園に出た、名優|久女八は別として、三崎座なみは情ない。場面を築地辺にとればまだしも....
鵞鳥」より 著者:幸田露伴
ろうし、鋳金はたとい蝋型にせよ純粋美術とは云い難いが、また校長には把掖誘導啓発抜、あらゆる恩を受けているので、実はイヤだナアと思ったけれども枉げて従った。この....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
… と鳴く。 ぎょっとして、仰いで見る、月影に、森なす大芭蕉の葉の、沼の上へんでたのが、峰から伸出いて覗くかと、頭に高う、さながら馬の鬣のごとく、譬えば長....
妖婆」より 著者:岡本綺堂
た神南は、無事であった。かれに銭をあたえて通ったという森積は、その翌年の正月に抜されて破格の立身をした。 その後、この横町で、ふたたび鬼婆のすがたを認めたという者はなかった。....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
付き小才覚のあるのが主人の眼にとまって、乱れたる世の仕合わせには忽ちめきめきと抜されて、今ではともかくも足軽大将をうけたまわるほどの身分になった。こういう経歴....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
ク威力あらしめたるは一に坪内君の功労である。文部大臣が三君の中先ず第一に坪内君をんで報ゆるに博士の学位を以てしたのは推薦者たる大学もまた坪内君の功労を認めざる....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
新画が、如実に内容貧弱を物語っていることで分る。このうち、強いて適者? として抜するならば靭彦、古径両氏の筆技と人品であろう。またしてもしばしば余談にわたるこ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
スになんらかの権勢(女王を動かす力)があるなら、その手によって適当な人が一たび抜されたとてふしぎはないのである。検事総長の椅子はむろんもらって嬉しい御褒美であ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ァルケンハインが参謀総長を兼ねる事になった。彼は軍団長の経験すらなき新参者で大抜である。ファルケンハインは西方に於て頽勢の挽回に努力したが遂に成功しなかった。....