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「擬古文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

擬古文の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
流れていたのではなかったかと思う。 そんな読書の影響であろうが、僕もその頃から擬古文めいたものを書いていた。これは三年になってからのことであるが、「離宮拝観記....
空車」より 著者:森鴎外
る。この範囲はアルシャイスムの領分を限る線によって定められる。そしてそのことばは擬古文の中にしか用いられぬことになる。 これは窮屈である。さらに一歩を進めて考....
青年」より 著者:森鴎外
ようもない。修行のしようもない。只書いて見るだけの事だ。文章なんぞというものは、擬古文でも書こうというには、稽古の必要もあろうが、そんな事は大石自身にも出来ない....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ればならぬ。――それから、文語を用いるか口語体を用いるか、文語体にしても漢文体か擬古文体か、口語体にしても話し言葉風のものか近代文章語体か、それとも又新聞記事体....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:森鴎外
わたくしはこの物語の訳本を切に要求いたしております。 日本支那の古い文献やら、擬古文で書いた近世人の著述やらが、この頃沢山に翻訳せられます。どれもどれも時代が....
辞書」より 著者:折口信夫
辞書のなかに二つの態度がある。というとおかしいが、引き方に二つの方法がある。擬古文を書く初歩の人が使う字引きとして、「雅言俗解」「俗言雅訳」といった種類のも....
水の女」より 著者:折口信夫
っているのがある。 言語の自然な定義変化のほかに、死語・古語の合理解を元とした擬古文の上の用語例、こういう二方面から考えてみねば、古い詞章や、事実の真の姿は、....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
を欠ける和歌の到底俳句を利するに足らざりしや必せり。 当時の和文なるものは多く擬古文の類にして見るべきなかりしも、擬古ということはあるいは蕪村をして古語を用い....