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擺
「擺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
擺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
いよいよ深くして出ずる事いよいよかたきを感ず。独《ひと》り生存の欲を一刻たりとも
擺脱《はいだつ》したるときにこの迷《まよい》は破る事が出来る。高柳君はこの欲を刹....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
、更に倍加するであろう。 * 近代文学の※きの一つは、文学の過剰を
擺脱せんとすることにある。 その最も顕著な例は、新らしい心理的探求の方面に認め....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
集を吹き送り吹き返し、吹きふくらし吹き散らす。およそ混戦とは何物であるか。一つの
擺動《はいどう》である。数学的な不動の図面はただ一瞬のことを説明し得るのみで、一....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
った無限の改善に向って出発し進み行くであろうか、または幸福と窮乏との間の永久的|
擺動《はいどう》に運命づけられ、あらゆる努力を払ってなお所期の目標から測り知れぬ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
に退歩的な運動たる幸福及び人口の継続的減退か、または少くとも善と悪との間の一種の
擺動《はいどう》かの、いずれかとなるということにならなければならぬのではなかろう....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
とを考えたが、これはデューレルが初めて試みたことであった。 デューレルはまた外
擺線(epicycloid)のことをも説き、その作図をもしたのであるが、この種の....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
かとも思われる。 重心の問題もまた西洋から伝わって和算家の注意をひいたらしく、
擺線の問題も洋書を見て思いついたものであろう。少なくとも西洋天文学における星辰運....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
ば二葉亭は能く外国思想に熟していたが、同時にやはり幼時から染込んだ東洋思想を全く
擺脱する事が出来ないで、この相背馳した二つの思想の※着が常に頭脳に絶えなかったで....