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支庁
「支庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
支庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
めていたと云う事は、死体の上った節、検視した品川署の警部が、三年後の今樺太は真岡
支庁に転任していたが、東京地方裁判所の委嘱により、同地方の判事が取調べたが、彼は....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れ、筑摩県の管轄区域は伊那の谷から飛騨地方にまで及んでいた。本庁所在地松本以外の
支庁も飯田と高山とにしか取り設けてなかったほどの草創の時で、てんで木曾福島あたり....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。翁は丁寧に診察を終って、白や紫沢山の薬瓶が並んだ次の間に調剤に入った。
河西
支庁の測量技手が人夫を連れて宿泊に来たので、余等は翁の隣室の六畳に移る。不図硝子....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
には海水浴を実行するを以て、此れに習い今回は温別にて行い、且つ甞て高岡氏より釧路
支庁長に向うて予が為めに厚意を報ずるの一通あり、未だ釧路に出でざるを以て、此一通....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
役人が一生をその事務にささげつつ適当に出世しうるようにできていない。今まで××島
支庁長をしていた人間を突然地方職業紹介事務局長にしたり、昨日まで法制局で法規立案....
「環礁」より 著者:中島敦
り、娘や人妻に怪しからぬ振舞をして困るからとの陳情が、島の村長から大分前にパラオ
支庁の方へ来ているという。そんな悪少年は島の内で制裁すればいいと思われるのに、そ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
会」というものを作り、蔭ながら岸野を援助している。彼等も亦結束し出した。――××
支庁長は「小作人勝タシムベカラズ。」という厳秘の指令を管轄内の「有力者」に配った....
「加波山」より 著者:服部之総
(準捕亡・捕亡取締役)にされ、副区長に転じ、「常盤副区長に就任してから初めて三春
支庁に出頭した時のことである。三春町の川又貞蔵からジョン・スチュアルト・ミルの著....
「母子像」より 著者:久生十蘭
イパン島……聖ジョセフ学院中学部一年B組、アダムス育英資金給費生……父はサイパン
支庁の気象技師で、昭和十五年の死亡。母は南洋興発会社の内務勤務。戦災による認定死....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
るので、島では彼のことを「別府どの」ともよんでいる。遠いむかしには、島後の国府の
支庁があったところから起った地名だが、いまでは守護代清高の甲ノ尾の出先代官所の称....