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「支度金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

支度金の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
《うまみち》の上州屋という質屋の息子がひどく妹の方に惚れ込んでしまって、三百両の支度金でぜひ嫁に貰いたいと、しきりに云い込んで来ているんです。三百両の金もほしい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わゆる囲い者として毎月相当の手当てをやる。まだそのほかに話がまとまり次第、一種の支度金のような意味で当金百両出そうという条件まで付けて来た。金百両――この時代に....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
お金を拾円お出しよ」 清「さア持って往きねえ、したが昔ならお大名へお妾に上げて、支度金の二百両と三百両下がる器量を持って、我々の自由になるとは可愛そうだなア」 ....
スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
前後四ヵ月の有給休暇を貰う。出産のための産院は無料だ。赤坊のキモノや何かのための支度金を二十五ルーブリから三十五ルーブリぐらいまで貰い、出産後九ヵ月間は特別に赤....
ひとごとではない」より 著者:宮本百合子
、婦人労働者に産前産後四ヵ月の有給休暇をきめている。その上、月給の半額までの出産支度金と、赤坊がうまれてから九ヵ月間、牛乳代を貰う。そういう権利を守るために、ソ....
ソヴェト同盟の婦人と選挙」より 著者:宮本百合子
ソヴェト政権は、勤労婦人に出産前後四ヵ月の給料つき休暇と、月給の半額までの出産支度金と、九ヵ月間の牛乳代まで出してくれる。 それほど母と子との権利を守られて....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
働者と同額の賃金をとる。その上、妊娠すれば、出産前後四ヵ月の給料つき休暇がとれ、支度金が月給の半分位貰える。産院は無料である。各区に幼稚園があり、工場附属の托児....
細木香以」より 著者:森鴎外
囲いものとなっていて情夫と密会し、暇を取る日に及んで、手切金を強請した。ある時は支度金を取って諸侯の妾に住み込み、故意に臥所に溺して暇になった。そしてその姿態は....
安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
願いでたが、ハリスは拒絶して、三ヶ月分の給料三十両を与えて手を切った。二十五両の支度金と三十両、合せて五十五両、奉行所へだしたお吉の受取りは今も残っている。三日....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、勝手口から出て行った。浪人が、深雪に挨拶してしまうと、益満が、金包を出して 「支度金」 「いや、忝ない」 浪人は、膝の上へ手をついて御叩頭した。 「一手五人....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
は幸いじゃ。この悪性男。拙尼が虎の子の様にしている貯えの金三百両引出して、これが支度金で出世が出来ると備前の太守の御落胤を売物にして、三人での旅立。それは確かな....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
のを買調えなければなりません、けれども若旦那のお買物に多分に費りますので、自分の支度金どころではありません、就きましてはお母さんは誠にお心掛けの宜いお人ゆえ、少....
治郎吉格子」より 著者:吉川英治
らだ、いいかい」 「あら、いけません、こんなものを」 「取っておきねえな、折角、支度金にくれたものを」 「いけません、いけません」 「とにかく預けておく」 と....