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「支社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

支社の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
》な象の置物が据《す》えてある。大きさは豚の子ほどある。これは狸穴《まみあな》の支社の客間で見たものと同じだから、一対《いっつい》を二つに分けたものだろうと思っ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
座の郷里は越後のある小さい町で、彼の父は○○教の講師というものを勤めていて、その支社にあつまって来る信徒たちに向ってその教義を講釈していたのであった。○○教の組....
杉垣」より 著者:宮本百合子
提案というわけであったろう。その新興会社は満州に本社をおいて、北陸の或る都会にも支社をつくる計画があった。そこと東京との事業上の連絡、情報の仕事がある。重役直属....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
コー氏の奉職している石油会社の本社でもこのS岬事件を相当重視しているらしい。R市支社の重役で日本語の達者なドラン氏が本日、識合いの特高課長の処へ出頭して、ロスコ....
旅愁」より 著者:横光利一
た眼を向けた。 一同の話題はそれから再びなごやかな風に変って来た。食事も横浜の支社ですませて来たと云う久木男爵は、葡萄酒だけ少量唇につけ、黙っている婦人たちの....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の視察にも赴く事になった。この地方で高松人は、早くより土州の立志社に共鳴してその支社を開いていたから、それらの人々は旺《さか》んに演説会を開いて自由民権の唱道を....
暗号数字」より 著者:海野十三
は飽くまでも用意周到を極めています」 「ははあ」 「鍵の数字は、どうしてこっちの支社へ知らせてくるんだと思われますか」 「さあ――」 「実をいうと私たちにも、ま....
能面の秘密」より 著者:坂口安吾
いまに後悔しますよと怖しい声で云ってたそうですよ」 この記者は東京のさる新聞の支社員だ。今しも現場から戻ってきて本社へ平凡な過失死らしいと電話したばかりである....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
てから、「新大阪」という新聞が送られてくるが、本社から直接来るのじゃなくて、東京支社から送られてくる。おまけに伊東の宛先の新番地が大マチガイときているから、あっ....
ビール会社征伐」より 著者:夢野久作
れば通ずるとでも言うものか、一等呑助の警察廻り君が名案を出した。 今でも福岡に支社を持っている××麦酒会社は当時、九州でも一流の庭球の大選手を網羅していた。九....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
案内で僕達夫妻は旅順へ行き、東鶏冠山その他の日露戦争の戦跡を巡覧したり、満日旅順支社長の海旋風氏は探偵小説家として曾て有名な人であり将来一層有名になる人なのであ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
はなく、対岸の小倉市外の山から地形を俯瞰したり、向山の武蔵塚を歩いたり、朝日新聞支社の人々の手をわずらわして、短時日に史料や口碑を漁って来たのであって、そこの地....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ほかに同行は編集のK氏、O氏。東京駅を発、その日の午後に、名古屋の朝日新聞名古屋支社で挿画の杉本健吉画伯が「ふわァっ、は、は、は」と特徴のある笑い声と共に参加す....