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支給
「支給〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
支給の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
りに局長が、四十ルーブルの賞与のかわりに四十五ルーブルか、ないしは五十ルーブルも
支給してくれるほど情け深い人であったとしても、やはり残額はまことに僅少なもので、....
「癩」より 著者:島木健作
《は》いたり拭《ふ》いたりするのである。衣替えなどを請求してもかつて満足なものを
支給されたためしはなかった。囚衣から手拭《てぬぐ》いのはしに至るまで、もう他では....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
で行くのだったら、いや味な無邪気振りながら、未だ人の眼にはましだ。しかし、学資を
支給されている塾生がそれを担いで行くのは、まるで犬が自分の食器をくわえて歩いてい....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
間中、死亡し又は負傷して将来労働に堪えざるときは、慰藉料として漁場主より金一封を
支給すること。その他等々。 漁夫たちはだまってきいていた。みんな、そんなことは....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
かかわらず、ビュッフォンは、地球の温熱のただ二パーセントだけが太陽の輻射によって
支給され、あとは皆地球自身の熱によるものと信じていた。地球は全部均等な比重を有し....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
ドンと祭の夜の灯の街の方へ逃げだしていった。 そのとき僕の服装は、病院の患者に
支給される西洋寝衣だったので、ある橋の畔まで来たとき、それをすっかり脱いで、小脇....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ために更に一枚の毛布を工面に行ったのである。われわれの食物その他はすべて管理部で
支給されるのであるから、彼は管理部をたずねて行った。戦闘開始中は管理部も後方に引....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
有利なものだったらしい。というのは、重武はその後東京に引移り、二川家から相当額の
支給を受けて、大きな顔をしてブラリ/\と懐手で暮していたらしいのである。 尤も....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
する僧侶とも違い、その境涯に安穏な日も送れなかった。高山町にある神道事務支局から
支給せらるる水無神社神官らが月給の割り当ても心細いものになって行った。半蔵として....
「シベリヤに近く」より 著者:里村欣三
「一体、お前は彼奴等にどれだけ呉れてやっているんだ」 「はッ、それは隊長、隊から
支給されているだけに――」 「黙れ、黙れ、嘘をつくか。俺が少しも支那語を解さない....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
た彼等がまずはなはだわたしを嫌い出し、監督も大《おおい》に怒って、わたしの学費の
支給を差留め、中国に送り返すと言った。幾日も経たぬうちにこの監督さん自身も人から....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
かし指定の宿屋、合宿所というようなものはなく、縁故者や後援者のところへ宿をとり、
支給される宿泊料は不足するということはない。一レース九名ずつ選手がでて、六着まで....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
ゆえ十円売って六円の儲けがある。なお、売れても売れなくても、必ず四十円の固定給は
支給する云々の条件に、申し分がなく、郵便屋がこぼすくらい照会の封書や葉書が来た。....
「審判」より 著者:カフカフランツ
しく思っています。ところがその着物は、この点でいくらか変なんですが、お役所からは
支給されませんので、私たちはお金を集め――訴訟当事者にも寄付していただき――この....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
たならば百五十円と五十九歳まで一ぱい積んで、六十五歳から一カ月三千五百円の年金を
支給しようというのであります。二十歳から百円、三十五歳から百五十円と五十九歳まで....