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「改まる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

改まるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
くなるのでございましょう。これで、どのくらいじだらくな上下《じょうげ》の風俗が、改まるかわかりません。やれ浄瑠璃《じょうるり》の、やれ歌舞伎のと、見たくもないも....
或る女」より 著者:有島武郎
を与えんため、しばらく発表を見合わせおくべし。もしある期間を過ぎても、両人の醜行改まる模様なき時は、本紙は容赦なく詳細の記事を掲げて畜生道《ちくしょうどう》に陥....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
彼が容儀を正すを見て、初めて真成に秀子の身の危険な事を暁《さと》った、彼は容儀の改まると共に、全く厳めしい法律の手先と云う威厳が備わり、何となく近づき難い所が現....
妖術」より 著者:泉鏡花
って笑った。 「まあ、駄々ッ児のようだわね。」 と莞爾して、 「貴方、」と少し改まる。 「え。」 「あの、少々お持合わせがござんすか。」 と澄まして言う。一....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
落着かないのは、まったく困ったことである。年が改まったと云って、すぐに世のなかが改まるわけでないのは判り切っているが、それでも年があらたまったらば、心持だけでも....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、算哲の自殺に逢着すると、突如|腥い狹霧のような空気が漲りはじめた。そして、年が改まると同時に、その空気にいよいよ険悪の度が加わっていったと云われる。あながちそ....
黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
、眼が覚めるちゅうても、中々二十代ではむずかしいもンで、三十四十になって、やっと改まるのがせい/″\だすが、この和武ちゅう人は、たった二三年の狂いで、二十になる....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の子の綿入を袷に脱ぎかえて、更衣の新たなるを欣ぶこころは、家に青簾掲げて棲心地の改まると同じく、別けても山の手は近郊に接するほど、簾かかげて時鳥待つの楽しみもあ....
アンゴウ」より 著者:坂口安吾
のなかに、変な暗号めくものがありましたが、と何気なくきりだしたいと思ったが、堅く改まるに相違ないからどうしても言いだせない。目のある人間はこんな時には都合の悪い....
敬語論」より 著者:坂口安吾
ようとしたって、何の効果があるものでもない。 生活さえ改まれば言葉はカンタンに改まるのだ。言葉を改めようという努力などはミジンも必要ではない。見たまえ、戦争中....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
劇もまた、いつまでも旧態依然たることはゆるされない筈です。変革は、時が移り、人の改まることを必要とします。政治なるものを見限って、自ら高しとする一部の東洋の君子....
中支遊記」より 著者:上村松園
人始め三谷十糸子など、内地をそのまま支那に移したような身のまわりであった。衣服も改まるわけでなく、食べものもずっとゆく先々で京都にいる時とあまり変らぬ日本料理が....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
十郎の評価は、狂っていなかった。顔見世狂言にひどい不評を招いた中村七三郎は、年が改まると初春の狂言に、『傾城浅間ヶ|嶽』を出して、巴之丞の役に扮した。七三郎の巴....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
かないのは、まったく困ったことである。年があらたまったといって、すぐに世のなかが改まるわけでないのは判り切っているが、それでも年があらたまったらば、心持だけでも....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
これに加わる。これは単に名称の問題でありまして、名称はその実質に伴って常に価値が改まる訳で、家人とか侍とかいう卑しいままの名称でも、その実質が立派になれば、誰も....