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改める
「改める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
改めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
は請け合いますから。僕らは等しく神の前に罪人《つみびと》です。しかしその罪を悔い
改める事によって等しく選ばれた神の僕《しもべ》となりうるのです。この道のほかには....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
ペラペラとよく喋る奴だ。が、その位の元気があれば、大丈夫だ」 そして、急に声を
改めると、 「――ところで、些か変なことを訊くようだが、貴公、忍術のほかには何も....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
学官が五日の休暇をあたえると、張はそれを三日に改め、三日の休暇をあたえると二日に
改めるというふうで、万事が皆その流儀であるから、諸生徒から常に怨まれていた。 ....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
メリカでは一九四一年の大惨敗を記念するために従来の如く十二月末日を過ぎても年号を
改めることをなさず、その後は一九四一年十三月、一九四一年十四月、エトセトラという....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
承ねがいます」 といった。彼は、それならばというので、請求書を五千フランに書き
改めると、銀行では、それに相当する英貨で、払ってくれた。彼は、やっと大|安堵の息....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
月光のうちに生じたところの、どんな間違った想像をも、あるいは判断さえも、まったく
改めるものである。眠りから醒めて、ジョヴァンニがまっさきの仕事は、窓をあけてかの....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
てしまってはいやですよ。」と、カレンはいいました。「そうすると、わたしは罪を悔い
改めることができなくなりますからね。けれども、この赤いくつといっしょに、わたしの....
「端午節」より 著者:井上紅梅
くこういう逃げ路を作っているのじゃないか。はなはだ「是非の心無き」に近く、好きに
改めるに如かざるに遠しというわけで、この意見が結局彼の頭の中に生長して来た。 ....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
『唐変木』 『仮洋鬼《チャーヤンタイ》』 そこでわたしは洋服を著ずに支那服に
改めると、彼等の悪罵はいっそう激しくなった。 いよいよせっぱ詰った時、わたしは....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
第二の鍵はこのSが0であることだった。 そこで運算書の中のSを0として再び書き
改める。これで大分明るくなった。 いや、まだ安心するのは早い。前途にどんな難関....
「発明小僧」より 著者:海野十三
上折れないというほど小さく折り畳みて鼻糞大にしてしまうものあり、そのために切符を
改める手前大いに事務|渋滞を来たすものであり。 いくら注意を与えても、乗客は云....
「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」より 著者:上村松園
代の衣装や調度建築の様式で行く考えです。猶詩には春寒とありますがこれは夏の時候に
改めるつもりです。 (大正十二年)....
「変身」より 著者:カフカフランツ
でいい暮しをやっている、と考えられているんです。そして、現実の姿もこうした偏見を
改めるようにうながすものではないことも、私にはわかっています。でも、支配人さん、....
「童話を書く時の心」より 著者:小川未明
こうした時に分るものです、それであるから、語る人の態度は、自から聴く人の態度を、
改めることになるのであります。 「面白い話や、おかしい話や、また怖しい話をしたら....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ばれたのがナポレオンである。 国民軍隊となった一七九四年以後も消耗戦略の旧態は
改める事がなかった。一七九四年仏軍は敵をライン河に圧して両軍ライン河畔で相対峙し....