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改修
「改修〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
改修の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
習作が残されていないとは云えまい。きっと、最初の英人建築技師ディグスビイの設計を
改修した所に、算哲のウイチグス呪法精神が罩もっているに違いないのだ。つまり、一本....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
行くと鳥川橋から一時間あまりで大助小屋という一軒屋の前庭に出てくる。この道は最近
改修されて大変よい道になっている。大助小屋には春から秋にかけては番人がいるようだ....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
という説もあるであろう。しかし、はじめは人目に付きやすい処に立ててあるのが、道路
改修、市区改正等の行われる度にあちらこちらと移されて、おしまいにはどこの山蔭の竹....
「異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
ね。河が真直ぐになったからもう何も居ねえや」と云って眼をしょぼしょぼさせた。荒川
改修工事がこの爺さんには何となく不平らしい。 この日は少し曇っていて、それでい....
「海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
は一百七十三万人役で、費用は十万二千五百両であった。それは野中兼山が寛永の古港を
改修して、中掘普請と云っているに対して次普請と云われた。其の港は今、室津港と云わ....
「首のない騎馬武者」より 著者:田中貢太郎
、明治四十年までは石垣なども残っていたが、四十年になって市中を流れている足羽川を
改修したので、大半は川の底になってしまった。 明治の初年のことであった。月の明....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
雑木林にむっちりと包まれ、そしてその古屋敷の周囲は、ここばかりは今年の冬に新しく
改修されたたっぷり一丈はあろうと思われる高い頑丈な石塀にケバケバしくとりまかれて....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
学児童に使用せしむるには稍々複雑の嫌あるが故に教育上の目的に適するよう更にこれを
改修し小学第五学年以上においてこれが使用法を授け時々練習問題を課し児童をして自ら....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
春たつ順気が地の底に、眼ざめているのであろう。 路は、この頃のようになだらかに
改修されていなかったから、なかなか険しかった。足ごしらえの悪い腿が痛む。けれど、....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
へと慾一方で固まるのを欲しなかった。 明治七、八年頃、浅草の寺内が公園となって
改修された。椿岳の住っていた伝法院の隣地は取上げられて代地を下附されたが、代地が....
「放水路」より 著者:永井荷風
を止めた。わたくしは江戸時代から幾年となく、多くの人々の歩み馴れた田舎道の新しく
改修せられる有様を見たくなかったのみならず、古い寺までが、事によると他処《よそ》....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
ついて研究せられ、或いは発見せられたところのものはかなり多い。中にも過般三経院の
改修に際して、五重塔の勾欄に用いた地覆や、第一層屋蓋下の隅木の古材の発見せられた....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
き請うて楽屋に入り、速記法を以て圓朝子が演ずる所の説話を其の儘に直写し片言隻語を
改修せずして印刷に附せしは即ち此の怪談牡丹灯籠なり。是は有名なる支那の小説より翻....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
家が、羽州鎮護のために石清水から分霊奉祀したものだという。慶長九年、佐竹義宣社殿
改修の時の棟札に、出羽国六个郡之鎮守とある。しかし後世では金沢一郷のみがその氏子....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
大洪水以来次第に枯れ衰えたと同様に、ここもまた洪水の犠牲となったものか、あの川の
改修工事以来駄目になってしまった。その代りというわけでもないが、数年前に江戸川公....