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「改宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

改宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
客を物色しながら、例の手でこれを眠らし、誘拐《ゆうかい》したうえにこれを切支丹へ改宗させて、おもむろに再挙を計ろうとしたためでした。侍のみを目がけたのは、いざと....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
われらの心の中に併存する。昔の坊さんは宗論に負ければ袈裟をぬいで相手に捧げ、帰伏改宗したものと聞くが、今日の人間には思い及ばぬことである。純学術的問題でさえ、理....
ある抗議書」より 著者:菊池寛
。が、坂下鶴吉のかかる態度は彼の自発的のものではなくして、彼が在監中キリスト教に改宗した結果なのであります。私は、今ここでキリスト教そのものに対してなんの非難を....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
徳右衛門はむずかしい男で、いやいや根抜きの法華でなければ信心が薄い、お蘭ほしさの改宗は見えすいて浅間し、日蓮さまだっていい顔をなさるまい、ちょっと考えてもわかり....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
するのも、畢竟は思想のニコルが直角だけ回ったようなものかもしれない。使徒ポールの改宗なども同様な例であろう。耶蘇の幽霊に会ってニコルが回ったのである。しかしどち....
ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
っぽい国民で、すぐにはキリスト教徒にはならぬ代りに、道理というものを飲みこめば、改宗します」 ――という風に答えております。こういうところは、ニッポン人観とい....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
肉体の線は常に伸びており、殆どあらゆる瞬間が美しい。 私はストリップ・ファンに改宗をおすすめするが、ぜひダイヴィングを見物して、健康児童になりたまえ。 「しか....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
スの記事によると、彼は一時は江戸へ逃れ、そのとき将軍の小姓に伝道してその何人かを改宗させた、とあります。どこへ逃げても忙しい先生で、単なる逃げ隠れということは全....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
スビテリアンに似ている。しかしこの宗の信者は他の教会と全く不関焉で、他宗の信者を改宗させるために伝道するというようなこともしない。それゆえ余り盛んにもならないで....
世界の裏」より 著者:国枝史郎
から、この館へ入って来た。彼は、この館の主人公が、自分の教義に帰依すると聞かされ改宗させるために来たのであった。 公爵は、ラスプーチンを階上の食堂へ案内し、毒....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
一撃を見まうほうがよかろうという提議が出たのである。エセックスは突然にこの作戦に改宗した。アンリ王も、ペレズも、とんと念頭から追っ放り出して、彼は、強力な艦隊を....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
民の教導をひとりヤソ教者に委するも、世間の神仏二教を信ずるもの、決して一朝一夕に改宗転派するものにあらず。その改宗転派の日を待ちて、はじめて人民の知識を進歩せん....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
は「鍋冠り日親」の事蹟を取扱ったものであった。日蓮上人の弟子のこの日親は官憲から改宗を迫られて、これを肯んじなかった。そこで官憲は紅く焼いた鍋を日親の頭に冠せた....
切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
達は手にした鉄棒で、蓑虫のように頭ばかり出したその人俵の胴中をびしびしと叩いた。改宗に志のある者は不自由な体を無理に動かして転がった。転がった者は町役人に請手形....