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改築
「改築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
改築の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
町風の小さな池と噴水を作ってくれた。 彼女が自分の母屋《おもや》を和洋折衷風に
改築して、電化装置にしたのは、彼女が職業先の料亭のそれを見て来て、負けず嫌いから....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら風が吹きつづいて、とかくに火事沙汰の多いのに困りましたが、本郷湯島の天神の社殿
改築が落成して、正月二十五日の御縁日から十六日間お開帳というので、参詣人がなかな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
信者は以前に幾倍するようになった。諸方からの寄進も多分にあつまって、弁天堂は再び
改築されたので、狭い露路の奥にありながらも、その赫灼たる燈明のひかりは往来からも....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
根本革新)、工業の地方分散等により都市人口の大整理を行ない、必要な部分は市街の大
改築を強行せねばなりません。 今日のように陸海軍などが存在しているあいだは、最....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
。 三番目の家は、三の丸という町のつき当りの、小学校のすぐそばであった。学校は
改築されてすっかり変っていたが、その家はもう大ぶ打ち傾きながらも三十年前そのまま....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ないことにする。 谷博士は、村がすっかりりっぱになったあとで、こんどは研究所を
改築した。それはこれまでのものにくらべて、たいへん大きなものであった。地上から上....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
た新吉の親友だった。 ――あいつが生きてたら、今時分エッフェル塔をピューリズムで
改築するって騒いでいるだろう。」 こんなことを独言のように言いながら新吉は、自....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
の方につながっているが、その建物は別棟になっていて、大小|五間ほどある。おととし
改築したというのは其の一と棟で、さすがは大家だけに、なかなか念入りに出来ていると....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
後に多少変ったり、広くもなった。ファラデーの後任のチンダルが、一八七二年に全部を
改築し、一八九六年にはモンドが「デビー―ファラデー実験室」というのを南に建て増し....
「唇草」より 著者:岡本かの子
しい大きな藁屋だが、古錆びてやや傾いていた。湯殿と便所と応接間だけを洋風に明るく
改築して、あとは強情に旧態を遺していた。 主婦の栖子は、園主で園芸技師の尾佐と....
「瘤」より 著者:犬田卯
顔がきくから政府から交付金ひったくるにはもってこいだっぺで。」 事実、小学校を
改築したり、荒蕪地の開墾を村民にすすめて助成金を申請してやったり、どんな些細なお....
「絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
あってこそ然るべきだという気がします。大分昔の話ですが栖鳳先生のお池のお宅がまだ
改築されない頃、一週間に一度ずつ先生はお午頃から高島屋へ行かれまして夕頃か夜に入....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
幾日かの後にまったく取りくずされてしまった。 それと同時に、姫山の古城は新しく
改築された。旧記によると、城の東西がおのおの十町、南側十一町、北側七町、その中が....
「九月四日」より 著者:岡本綺堂
ックを建築してしまったので、これは勿論そのままに残っている。北隣のK氏は先頃から
改築に着手して、これももう大抵は出来あがっている。わたしの横町附近でわたしの眼に....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
すが、夢に悩まされたということは、より大きな原因だったと私は信じます。 本堂の
改築にも金が要ります。宗教改革にだって、金がなくては思うように働けません。その資....