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改葬
「改葬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
改葬の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
秀子との間に相談が極《きま》った、叔父に渡せば、宝を取り出すなら取り出す、遺骸を
改葬するなら
改葬すると、夫々処分も定まるだろう。
何しろ余り莫大の宝だから此の....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
姿にふさわしい華美な服を被せて、棺に納め、それを母親の墓側へ持って往って葬った。
改葬が終ったところで、趙は墓へ向って言った。 「お前は聡明な女であった、凡人では....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
慶安元年に駿河《するが》の久能山《くのうざん》に葬った権現様を、御遺言で日光山に
改葬し、東照宮を御造営の折り、譜代外様を問わず、諸侯きそっていろいろな寄進をなさ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
官を立ち会わせる。しかしそれは有縁のものに限るので、無縁のものはどこの共同墓地に
改葬したということを届け出でさせるに止まるそうである。 そうして見れば、嶺松寺....
「江戸川乱歩氏に対する私の感想」より 著者:夢野久作
ッカリ昂奮させられて、眠られなくなってしまいました。 私はズット前に或る処で、
改葬に立ち会った事がありますが、その時に出て来た屍体の白い腐肉、褐色の血? 死水....
「祖母のために」より 著者:宮本百合子
思って来たが、おれもはあこうなっては仕様がない。――今年はあぶない。安積で死ねば
改葬だ何だと無駄な費をかけないですむから、おりゃあ……」 「いやなお祖母様!」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
息たえにけり、法性寺辺に土葬にしてけり、其後、二十余年経て建長五年の比《ころ》、
改葬せんとて墓をほりたりけるに、すべて物なし、なほふかくほるに、黄色なる水のあぶ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
右に記したように誓願寺に在ったのだが、後ち昭和四年に練馬南町の迎接院(浄土宗)に
改葬せられた。そして
改葬の際先生の髑髏がその後裔によって親しく撮影せられ、私は同....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
れず、遂に天皇の為に殺されました。後に顕宗天皇御即位に及んで、御父皇子の御遺骨を
改葬遊ばそうとなされたところが、売輪の骨と交って区別が出来ません。やむをえず同じ....
「法然行伝」より 著者:中里介山
しず》まりましたけれども、山の憤りがまだはげしゅうございますから、これは一層早く
改葬をしてしまうがよろしゅうございます」 という相談をして、その夜人静まって後....
「悪僧」より 著者:田中貢太郎
も知らずに、彼の淫婦に欺かれておりますから、どうか私の父に逢って、まず私の死骸を
改葬したうえで、淫婦の始末をしてください、私の死骸は山の中程の、巌石の聳えている....