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攻勢
「攻勢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
攻勢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
駆け込んだ。 要塞の士官たちも、皆決死の色を湛《たた》えていた。独軍の圧倒的の
攻勢の前には、ただ死があるようにしか思えなかった。士官や兵卒は沈黙のうちに懸命の....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ていった。 どうすればいいのか。だから躊躇するところなく怪人集団の海底城塞に大
攻勢を加えるという主戦論は、いよいよ高まった。そして、平和的手段を要望する側の気....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ると判断されたのに、その後、フランス軍はドイツの重要産業地帯であるザール地方への
攻勢をとるものと判断されるに至ったことが、この方面への兵力増加の原因であります。....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
とを、心から祈つている。しかし同時に、現實の世界の状勢を見るにつけ、殊に共産黨の
攻勢が激化の一途にある今日、眞の平和的理想に導かれた東亞連盟運動の本質と足跡が正....
「蠅男」より 著者:海野十三
第に帆村の身近く迫ってくるのであった。勇猛な帆村探偵も、この勝手のちがった相手の
攻勢に遭って、手の出し様がなかった。クルクル廻る蠅男の首を狙うべきか、脚を抑える....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
見ず。 五月二十六日 ◯昨二十五日夜は風が強かった。ふと目がさめると「いかなる
攻勢にあうとも敢闘を望む……」と放送をしている。警報にも気がつかなかったらしい。....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
節句になった。 謙信は悠々として、帰国する容子はない。と云って海津城から、直接
攻勢に出づることは不利である。 節句の祝を終って、信玄諸将と軍議を開いた。 ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
死ねばいいと思っていたんでしょう。どうか正直にいって下さい」 検事は昔ながらに
攻勢地点を見落としはしなかった。果然、三津子ははっと顔色をかえた。だが彼女はすぐ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
人並はずれた大頭を左右にふりながら、 「はてさて困った男だ。まるで蒋介石みたいに
攻勢的同情を求めるわい。しかしいつまでもわしの部屋に頑張られても困るが、一体|貴....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
うちに彼は、通路の両方から挟まれてしまった。 「ええい、逃げるだけ逃げてみよう。
攻勢防禦だ」 と人数の少い方の通路を見きわめると、猛然矢のように突入した。 ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
すぎなかった。そこへ、対セルビアの戦闘が終結したのである。 墺軍は、俄然そこで
攻勢に転じた。まず、イゾンゾ方面に、兵力集結の偽装をおこない、そうして、伊軍の注....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
之進殿のご内儀を捕虜とし、左様人質といたしまして、その人質を盾となし、二階座敷に
攻勢をとり、階段を上る我らの味方を、斬り落とし斬り落としいたしまする」 大息吐....
「光は影を」より 著者:岸田国士
たくらいで、これも、彼としては、健全な指導者に一切を委せるか、自分が矢面に立つて
攻勢の先手をうつか、どちらかに肚を決めるつもりであつた。 同僚は工場長の牧田と....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
争う二つの党派のために解放された。一方はエセックスとその追随者との新しい党で――
攻勢的で冒険的である。また一方は旧勢力の城砦に放列を敷く古きセシルの一味である。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
あり、また当時カイゼルは作戦計画を無視し(一九一三年まではドイツの作戦計画は東方
攻勢と西方
攻勢の両場合を策定してあったのであるがその年から単一化せられ西方
攻勢の....