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攻法
「攻法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
攻法の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
。以上が山県の策戦であるが、山県の想定に対して、薩軍はその第二想定の如く堂々の正
攻法に拠ったのであった。 薩軍、軍を登する前に隆盛の弟西郷小兵衛が策戦を論じた....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
にぴんぴん響くのに、後半になるとそれがなくなっている」 それ位にして、あとは正
攻法に移る。 まず字数を算えてみる。 「ほう、二百字ある。ちょうど二百字だ」 ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
い。どこかに、あの女が出入りしている秘密の戸口があるに違いない。よし、それでは正
攻法だ) 帆村の肚は決った。彼は千早館の前を通りぬけ、どんどん反対の方向へ春部....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たり、ひっかいたりすることは、兵馬の得意とするところではありません。やむなく、正
攻法によって、以前より強い刺戟を与えて、驚かすよりほかはなく、 「さあ、起き給え....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はあれとは全く反対で、ああいう旋風的突然の完成に自身を捲き立ててゆけないから、正
攻法で、従って、サムソンののびかかった髪の毛みたいな苦しいみっともないところがあ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
さい」 と鹿蔵にたのんだ。まず外部をかためて、最後に中心をつこうという訊問の正
攻法であろう。 ★ 利発で愛想のよい美童に限って使用すると....
「三国志」より 著者:吉川英治
「心得て候」と、徐晃は直ちに、徐商と呂建の二隊に、自身の大将旗をかかげさせて正
攻法をとらせ、彼自身は五百余騎の奇襲部隊を編制して、※水のながれに沿い敵の中核と....
「三国志」より 著者:吉川英治
いるものの如くである。そして彼は彼の考えどおり軍を進ませた。隴右の大路へ出でて正
攻法を取ったものである。 これは、魏の予想に反した。孔明はよく智略を用いるとい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ったであろう。――なぜなら、会下山から一団火の玉となって吶喊するにせよ、ただの正
攻法では、直接、尊氏へは近づき難かった。――途中、蓮池附近にはなお高ノ師泰の手勢....
「雪雑記」より 著者:中谷宇吉郎
かいうことも考えられたので、少しやって見たがどうも巧く行かなかった。それで断然正
攻法と決めたのである。それは雪の結晶を、問題とする模様の所で二つに切って、その切....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を退却せしむる事に努力する。敵の要塞に対してはその守備兵を他に牽制し、要すれば正
攻法に依りこれを攻略する。作戦路上にある要塞を放置して遠く作戦を為す事はほとんど....