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「攻究〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

攻究の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
起るのであるから、この問題を考うる前に、先ず因果律の要求とは如何なる者であるかを攻究せねばならぬ。普通には因果律は直《ただち》に現象の背後における固定せる物|其....
災難雑考」より 著者:寺田寅彦
りももっともっとだいじなことは、今後いかにしてそういう災難を少なくするかを慎重に攻究することであろうと思われる。それには問題のつり橋のどの鋼索のどのへんが第一に....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
るから、この人にしてこの失敗あらんとはの嘆あらしめたのではあるまいか、これ大いに攻究すべき問題である。 また製造業を兼ねた大商店になると、すべてのこと分業的組....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
侍なるものが品位を平時に保つを得た、有力な方便たりしは疑を要せぬ、 今の社会問題攻究者等が、外国人に誇るべき日本の美術品と云えば、直ぐ茶器を持出すの事実あるを知....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
学方法論 最後に哲学の方法論について一言つけ加えておきたいのは、西洋では哲学を攻究するにあたって、型のごとくギリシヤ以来の哲学を頭に持ちて考察するのであるが、....
妖怪学」より 著者:井上円了
かなれば、その理を研究することまた必要なり。しかして、その理は心理学の今日すでに攻究するところにして、この学について考うるときは、信仰の果たして治療に実益あるゆ....
妖怪談」より 著者:井上円了
だ。その後、米国へ渡りましたが、やはり米国においても、こういう幽霊研究会とか妖怪攻究会とかいって、多くの仲間がございます。一日、余がボストンへ参りましたときに、....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の科学はマダ研究が足りないから、罪人や不良少年に対する根本的精神療法もマダ十分に攻究されていないが、先ず一つの実験所を作るツモリで科学的手段を応用する感化院や監....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
類学者・社会学者、その他の専門諸学者の研究と相提携して、読者諸賢とともに、これを攻究してみたい。 先住土着の民族の綏撫同化の事蹟については、四道将軍の地方巡察....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
ると謂わねばならぬ。今はただ最近に聞いたところを忠実に保存して、さらに他日の調査攻究を期待したい。なお参考の為に、故吉田博士の地名辞書から、秋山谷に関する諸書の....
近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
ます。況や私は食道楽、即ち美食研究という一事業がありますために、尚更食物の着物を攻究する責任がありますので、一層作陶に努力している次第です。 どうか世間の多く....
教育の最大目的」より 著者:新渡戸稲造
人間を死せしむるものなしとも限らぬ。故に教育の目的は如何《いか》に深淵なる学理の攻究研鑽を積むも、常識圏外に逸する事なく、研学の歩《ほ》を進むると同時に、活社会....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
の圧迫が、次第に彼らを苦しめたのであります。何故彼らにのみ増殖率が多かったかは、攻究すべき問題ですが、事実は全くそうです。そこで徳川時代も中頃以前の様子を見ます....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
これと比較せんには、果していかなる程度にまで彼らが劣等なりやは、別に統計を取りて攻究すべき問題にして、軽々しく彼らをのみ賤しむべきものにあらずと存じ候う。 よ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
そうしてカトリックに改宗するようになってきたのである。 私はこれらの自然科学を攻究しようとする若い学徒に心からすすめる。まずカトリック信仰をもちなさいと。これ....