攻防[語句情報] »
攻防
「攻防〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
攻防の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
スの大将も、依然として十八世紀の古い戦略をそのまま使っていたのであります。土地を
攻防の目標とし、広い正面に兵力を分散し、極めて慎重に戦いをやって行く方式をとって....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
社会の甦生の希望を述べている。オビドマアニュの市街が敵軍に包囲され、そのうちに、
攻防両軍の革命家が叛乱を起したため、ついに戦いが終了するのである。) レオ・ト....
「巌流島」より 著者:直木三十五
流」とかく。信頼すべき書「二天記」によると「その法最も奇なり」と有るから、独創の
攻防法を編出していたものと見える。一流を樹てると共に彼は諸国巡歴の旅に上った。当....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
しつるべ》など、騒然たる合戦の物音にて幕あく。 しばらく舞台無人。城の他の部分で
攻防戦の酣《たけなわ》なる模様。下手は断崖につづける望楼《ものみ》の端、一個処、....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ようとも、この地下本営一帯は、大要塞として独立し、侵入軍との間に、火の出るような
攻防戦が出来ることは勿論、長期の籠城にも耐え、本国のレッド宮殿との連絡も取れ、ワ....
「喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
たのを腰に差すことが学生間に流行っていて、喧嘩好きの海南健児の中にはそれを一つの
攻防の武器と心得ていたのもあったらしい。とにかくその胴乱も買ってもらって嬉しがっ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
おそらく非常な困窮の際の外には行われないことであろう。けだし各種族は当然に、その
攻防力を増大するためにその人口を増加しようと希《ねが》うであろうからである。しか....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
化をもっと急ぎ給え。 レニングラードの陥落も時間の問題となった。レニングラード
攻防戦がはじまって以来、ネバ河の名が度々新聞紙上にあらわれる。ネバ河と聞くと、私....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
ろとつぶさに御説明して下さった。城門の上にのぼって、あのあたりに敵がいてこういう
攻防戦が展開されたと言ってまことに手にとるように物語って下すった。今ここにあるい....
「三国志」より 著者:吉川英治
祖を平げ、荊州の劉表を征伐し、一挙に遡江の態勢を拡大して行く。曹操はつねに河北の
攻防に暇なく、呉の進出を妨げることはできません」 「漢室が衰えたあと、朝廟はどう....
「三国志」より 著者:吉川英治
おい遠く退いて、それぞれ高地に陣変えしなければならなくなったことで、ために実際の
攻防戦は休止のすがたに立ち到った。 その間に、城将の多くは、首将の曹仁をかこん....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
った。なぜなれば、島全体が彼にそむいて、はや寝返っていたのであった。 船上山の
攻防は、ほぼ二十日たらずで下火になった。 いかに名和長年の一族がよく戦ったとは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
らぬと考え直したか、また自分からこう語り初める―― 過ぐる年の千早、金剛一帯の
攻防戦では、何万人が死んでいる。お館さまには、諸所に遺骸を寄せて、そのご敵味方な....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
その日以後、重ねて、三、四回にわたる会合が行われたのは、相互二年間という長日月の
攻防を繰返し、言語に絶した苦戦と苦戦を頑張り合って来た敵味方の帰結としては、まず....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
られ、その威力の及ぶ範囲に於て決戦戦争が行なわるる事となった。しかし兵器の進歩は
攻防両者に対する利益は交互的に現わるる傾向があるものの、大勢は防者に有利となり逐....